冷帯が北半球にしかない理由と住居が高床の理由
冷帯(れいたい)は、亜寒帯(あかんたい)とも呼ばれます。
冷帯とはケッペンの気候区分における気候帯のひとつです。
冷帯の記号は「D」で、低緯度から4番目に位置することを示しています。
フローンの気候区分においては、亜寒帯(記号:6a)と冷帯(記号:6)は区別されています。
冷帯(亜寒帯)が北半球しかない理由を知っていますか。
また、どうして冷帯の住居は高床なのでしょうか。
冷帯(亜寒帯)の住居が高床になぜなっているかなど知っていれば、子供に自慢できそうです。
次に、冷帯(亜寒帯)のこと・冷帯が北半球にしかない理由・冷帯の住居について・冷帯の住居が高床になぜなっているのか、などの紹介をします。
冷帯
冷帯(亜寒帯)の定義は3つあります。
・最寒月平均気温が-3℃未満(冬季の積雪が根雪になること)。
・最暖月平均気温が10℃以上(樹木が生育できること)。
・年平均降水量が乾燥限界以上、などです。
冷帯(亜寒帯)は、寒暖の差が大きい気候になっています。
シベリア東部内陸部などでは夏は暑く、冬になると氷雪気候並みもしくはそれ以下の寒さになるところがあります。
樹木の生育及び夏季の農業が可能なので、冬季の寒さ対策をすれば人間は居住可能です。
冷帯(亜寒帯)の産業は、農業・林業・畜産業だけではありません。
近代以降は、北海道・ヨーロッパ東部・アメリカ合衆国・カナダでは、高度な産業集積が行われた都市が多く活動しています。
次に、冷帯が北半球にしかない理由・冷帯の住居について・冷帯の住居が高床になぜなっているのか、などの紹介をします。
冷帯が北半球にしかない理由
冷帯(亜寒帯)が北半球にしかない理由を紹介します。
冷帯(亜寒帯)は緯度がおおよそ40度以上の地域に分布しています。
南半球では南緯40度以上の部分に土地は非常に少なくなっています。
南緯40度以上で大陸と呼べるのは「寒帯」の南極大陸になります。
南極大陸以外で,南半球の南緯40度以上には南アメリカ大陸があります。
只、南緯40度以上の部分は東西に広くないため内陸性の気候ではなく,海洋性の気候になっています。
以上から、南半球には冷帯(亜寒帯)がないということになります。
冷帯は,温帯と寒帯の間の気候帯になります。
夏は高温になりますが期間はとても短くなっています。
冬の寒さがとても厳しいのが冷帯(亜寒帯)の特徴です。
海流の影響を受けにくい内陸部や,寒流の影響を受けやすい大陸の東海岸沿いなどに多く冷帯(亜寒帯)が見られます。
次に、冷帯の住居について・冷帯の住居が高床になぜなっているのか、などの紹介をします。
冷帯の住居は高床
冷帯(亜寒帯)が北半球にしかない理由は、南半球では南緯40度以上の部分の土地が非常に少ないからです。
冷帯(亜寒帯)の住居は高床になっています。
冷帯(亜寒帯)の住居が高床になっている理由が気になりませんか。
冷帯(亜寒帯)の住居がなぜ高床になっているかを紹介します。
「高床式住居」とは、床を高い位置にした構造の住居になります。
「高床式」は、熱帯地方でよく見られる住居スタイルですが、真逆の気候の冷帯でも見られます。
冷帯で高床式にする理由は、熱帯地方で高床式にする理由とは違います。
熱帯で高床式にする理由は、住居は風通しを良くするためです。
冷帯(亜寒帯)で住居を高床式にする理由は、家が傾かないようにするためです。
冷帯(亜寒帯)では、高床式でない住居の場合、永久凍土が溶けて家が傾く可能性があります。
永久凍土の下にある固い地盤で杭を支持させて、家の暖房が永久凍土に影響しないように高床式にした住居であれば傾くリスクを避けられます。