土左衛門が上がるはいつから使われた?水死体を土左衛門と呼ぶ理由
「土左衛門が上がる」という言葉を聞いたことがありますか?
「土左衛門」が意味するのは「水死体」のことです。
いつの時代から「土左衛門」が「水死体」のことになったのでしょうか。
「水死(すいし)」とは、溺水によって引き起こされる窒息死です。
「水死」のことを「溺死(できし)」ともいいます。
「水死」は水難事故で引き起こされたものだという誤解がありますが、日本人の水死(溺死)で最も多い場所は自宅のお風呂場になります。
日本人で最も多い水死(溺死)は、入浴によるものです。
日本には、浴槽で全身浴する習慣があるので、諸外国と比べて浴槽で溺死する確率が高いといわれています。
溺死者のうち、65歳以上の高齢者が9割を占めています。
日本社会は高齢化に向かっているので、浴室における死亡者は急激に増えているようです。
お風呂場での水死(溺死)には、ヒートショック現象によるケースもあります。
自宅のお風呂場での水死(溺死)は、持病がない元気な人間であっても起るので注意が必要です。
乳児も風呂場での水死(溺死)が多いので注意が必要です。
原因には、日本の家庭では風呂の湯を残す習慣が影響しています。
つかまり立ちなど、自力で移動できるようになった乳児が、残り湯がある浴槽に頭から転落して水死に至る事故が発生しています。
乳児がいる家庭では、浴槽に残り湯を残さないことが水死事故の予防になるようです。
次に、お風呂場での水死予防・水難事故・土左衛門が上がると言われたのはいつから?・土左衛門と「水死」を呼ぶようになった理由、などの紹介をします。
お風呂場での水死予防
日本人で、最も多い水死(溺死)事故はお風呂場で発生しています。
消費者庁では呼び掛けている、お風呂場での水死予防対策を紹介します。
・入浴前に脱衣所や浴室を温める
・41度以下のお湯に10分未満で上がる
・浴槽から急に立ち上がらない
・アルコールを飲んでスグの入浴は控える
・食事をした後スグの入浴は控える
・入浴前に同居者に一声かける、などがあります。
次に、水難事故による水死・土左衛門が上がると言われたのはいつから?・土左衛門と「水死」を呼ぶようになった理由、などの紹介をします。
水難事故による水死
水難事故による水死(溺死)を紹介します。
警察庁のまとめによれば、日本での水難事故での死亡率は約50%になっているようです。
交通事故などに比べても、水難事故による水死(溺死)の死亡率は圧倒的に高くなっています。
死亡者の内訳は、高校卒業相当年齢以上65歳未満は、水死者全体の57%を占めているようです。
65歳以上の高齢者は約29%で、高校生相当年齢、未就学児童、小学生、中学生と続いています。
水難事故での致死率は、65歳以上が一番高くて7割近くが死亡しているとされています。
原因は、自身の身体能力の衰えに対する認識不足が多くなっています。
65歳以上の高齢者は、水難事故に遭遇した時に対応できる体力がないことを自覚することも大切です。
水難事故の発生場所は海が一番多く約50%近くを占めています。
次に、河川、用水路、湖沼池、プールと続きます。
次に、土左衛門が上がると言われたのはいつから?・土左衛門と「水死」を呼ぶようになった理由、などの紹介をします。
土左衛門
水死体(溺死体)のことを土左衛門と呼ぶことがあります。
土左衛門が上がると言われたのはいつのころからなのでしょうか。
土左衛門と、水死(溺死)を呼ぶようになった理由などを紹介します。
水死体(溺死体)を「土左衛門」と呼ぶようになったのは、力士の成瀬川土左衛門が関係しています。
成瀬川土左衛門は、江戸時代中期になる享保年間(1716~1736年)の力士です。
力士の成瀬川土左衛門は、肥満体で肌が色白でした。
肌が白くて太った体が、水死者(溺死者)のようだといったことが始まりだと考えられています。