亀が長生きの理由。過去のギネス記録では何歳まで生きた?
「亀は万年、鶴は千年」と言われていますが。
亀の長生き理由が気になりませんか。
ギネス記録での亀の長生き記録は何歳なのでしょうか?
亀(かめ)の英語表記は、「Turtle」です。
亀は、爬虫綱―カメ目(亀目)に分類される爬虫類になります。
亀の特徴は胴体を甲羅としていることです。
只、2018年に中国貴州省で、甲羅のないカメのほぼ完全な化石が発見されたことがネイチャー発表されています。
亀の化石の発見で、古代の亀には甲羅がなかったことが明らかになったとされています。
次に、亀(かめ)のこと・亀の長生き理由・亀の長生き記録、などの紹介をします。
亀(かめ)
カメ目(亀目)は、約2億1000万年前に出現して、甲羅を本格的に発達させたと考えられています。
現代までカメ目の爬虫類は継続して繁栄していますが、乱獲によって絶滅した種もあります。
絶滅危惧種もありますが、亀のグループ全体としては水・陸の両域で多様性を維持しています。
亀の基本的な構造は四肢動物です。
胴部がはっきりした甲羅を構成する点が、カメ目の爬虫類の最大の特徴です。
内部構造では、脊椎骨・肩胛骨・肋骨・胸骨などが互いに密着して箱のような構造をしています。
外側では、ブロック状に並んだ板で外見的な甲羅が形成されています。
甲羅は、腹面・背面・側面で閉鎖されていて、前側の窓から頭部と前足、後ろ側の窓から後ろ足と尾が出る形になっています。
四肢帯が肋骨に囲まれている動物は、脊椎動物では亀類以外にはありません。
現生爬虫類中で、「亀」は最も特殊化した形態だとされています。
次に、亀の長生き理由・亀の長生き記録の概要を紹介します。
亀の長生き理由
亀の長生き理由は「少ない心拍数」です。
亀は「心拍数」がとても少ないので長生きしていると考えられています。
心拍数とは1分間に動く心臓の回数のことです。
心拍数が多い生き物は寿命が短いのが一般的です。
心拍数が少ない動物が長生きできる理由は、代謝のスピードが抑えられるからです。
エネルギーを作る一連の流れを「代謝」と言います。
代謝のスピードが抑えられると過剰な活性酸素が発生しないので、老化速度がゆるやかになります。
生物は、呼吸で得た酸素の一部を、食べたものと化学反応させて活動エネルギーを得ています。
代謝で使われない余った酸素は強い活性酸素に変わります。
活性酸素が多すぎると良い細胞を壊すので、老化や病気の原因が増えます。
心拍数が少ないと、体に取り込む酸素の量が少ないので活性酸素の量も少なくなります。
活性酸素の量が少なければ、老化や病気のリスクを減らせるので寿命が長くなります。
次に、亀の長生き記録を紹介します。
亀の長生き記録
亀の長生き理由は心拍数が少ないからです。
亀の心拍数が少ない理由は、亀が甲羅に身を隠す動物だからだと考えられています。
甲羅に体を引っ込めようとして隠す時に、肺の空気を全部出して引っ込めます。
亀は、肺の空気を抜いて空いたスペースに、クビや手足を折りたたんで甲羅の中に収納しています。
亀は、ほぼ無呼吸の状態で過ごすことができるので心拍数も少なくなります。
呼吸を止めることが、結果的には亀の長生きにつながったようです。
ギネス記録による、亀の長生き記録は「189歳」のようです。
「トゥイ・マリラ」という「ホウシャガメ」が、ギネス記録で動物の最高齢になっています。
生存期間は、1777年頃~1965年5月19日になっています。
「ホウシャガメ」は、マダガスカル島に生息しているリクガメになります。
18世紀の探検家のキャプテン・クックが、トンガ王室を訪れた時にトンガ王へ献上したのがこのリクガメの「トゥイ・マリラ」です。
クックに献上されてから、188年に渡りトンガで飼育されて生きたとされています。