日傘と雨傘の違い。日傘、晴雨兼用傘は雨の日に使える?
日傘と雨傘の違いを子供から聞かれたらどのように答えますか?
日傘を雨の日に使うのはダメでしょうか、また晴雨兼用傘を雨の日に使っていては傷んでしまうでしょうか。
「傘(かさ)」は、雨・雪・日光などが体に当たらないよう、頭上に広げて差しかざすものになります。
「傘」の構造は、竹や金属などの骨に紙や布などを張って柄をすえて開閉ができるようになっています。
「笠」と区別するために「さしがさ」とも言われます。
次に、日傘と雨傘の違い・日傘を雨の日に使うのは?・晴雨兼用傘は雨の日に使うのは?などの紹介をします。
日傘
日傘と雨傘の違いを分かるために「日傘」の概要を紹介します。
雨傘は雨を避けるために用いますが、日傘は強い日差しを避けるために使います。
日傘には、紫外線の遮断・反射機能などのUVカット機能や装飾性が求められています。
日傘は太陽からの熱を通さないように、厚地や二重張りの綿・麻・絹・ポリエステルが使用されることが多いようです。
生地にアルミコーティングなどを施した、熱や紫外線の遮蔽率を向上させているタイプもあります。
骨に軽量化されたカーボン素材など使用して、手に持った時の負担を軽くタイプも多いようです。
紫外線を通しにくい黒系統や、熱が籠もりにくい白系統やパステルカラーが多く流通しています。
現代では、手持ちの日傘を用いる習慣がある国は主に日本になります。
日本での日傘は、主に女性が使うもので男性はほとんど使いませんでしたが、現在では男性も熱中症予防・クールビズ・皮膚へのダメージ予防から愛好家が増えているようです。
環境省も、「熱ストレスの観点からは男女問わず日傘を活用することが望ましい」・「男性用日傘の商品開発・普及等も並行して進める必要があります」と公式発表しています。
2013年新語流行語大賞には「日傘男子」がノミネートされたこともあります。
次に、雨傘のこと・日傘を雨の日に使うのは?・晴雨兼用傘を雨の日に使うのは?などの紹介をします。
雨傘
日傘と雨傘の違いを分かるために「雨傘」の概要を紹介します。
雨傘は雨を避けるために使います。
傘は雨傘・日傘や和傘・洋傘の区別なく、全体を支える中棒・全体を覆う傘布(カバー)・傘布を支える骨によって構成されています。
現在の雨傘は軸と骨が金属製で、防水加工した布が張られているタイプが多くなっています。
手に持った時の負担軽減目的で、軽いカーボン製の骨の傘も増えてきました。
「匠の傘」と呼ばれる手作りの高級品の軸(シャフト)には天然樹の樫棒が使われています。
次に、日傘を雨の日に使うのは?・晴雨兼用傘を雨の日に使うのは?などの紹介をします。
日傘や晴雨兼用傘と雨の日
日傘は強い日差しを避けるためUVカット加工されて、雨傘は雨を避けるために防水加工されていることが違いになります。
日傘を雨の日に使うのは避けたほうが良いですね。
日傘には、全体を覆う傘布(カバー)が防水加工されていないので雨水を避けきれません。
晴雨兼用傘であれば、晴れの日と雨の日に役立ちますね。
晴雨兼用傘は、通常の日傘よりも布の目が細かくて透水性のない仕様になっています。
只、「日傘としても使える雨傘」ではなくて「不意の雨でも使える日傘」といった位置付けなので雨傘のように使うのはおススメできません。
「晴雨兼用」というキャッチコピーは、雨と晴の両用という誤解を受けやすいので、日本洋傘振興協議会は2007年頃から業界標準呼称を使っています。
日本洋傘振興協議会では「晴雨兼用パラソル」という用語を用いています。
最近は、雨傘をベースにしてUVカット機能をもたせた「雨晴兼用」と呼ばれるタイプもあります。