IRとPRの違い、意味、使い分け方。会社でのそれぞれの部門の役割は?
PR情報(pr)とIR情報(ir)の違いが分からなければビジネスシーンで困ったことになります。
大きな会社のホームページを開くとIR情報のコーナーがあります。
PRやIRはビジネス用語の中でも大切です。
PR情報(pr)とIR情報(ir)の違いが分かっていれば、安心してビジネスシーンで使えますね。
次に、PR(pr)とIR(ir)の違い・使い分け方・会社での役割などの紹介をします。
PR
PR(pr)とIR(ir)の違いを分かるために「PR情報」の概要を紹介します。
「PR」はパブリックリレーションズの略語になります。
パブリックリレーションズの英語表記は「Public Relations」です。
パブリックリレーションズ(PR)は、時代・地域・人によって様々な定義がされています。
2012年にアメリカPR協会が正式に発表した現代のパブリックリレーションズ(PR)の定義の和訳は、「パブリックリレーションズとは、組織と組織をとりまくパブリックの間の、相互に利益のある関係を築く戦略的コミュニケーションのプロセスである。」となっています。
英国のPR業界団体CIPRのパブリックリレーションズの「パブリック」の定義もあります。
CIPRのパブリックの定義の和訳は「パブリックとは、組織にとって重要なオーディエンスであり、既存・潜在的顧客、従業員、経営者、投資家、メディア、政府、サプライヤー、オピニオン形成者を含む。」となっています。
パブリックリレーションズ(PR)は、戦略的コミュニケーションのプロセスであり一方的な情報発信活動ではありません。
IR
PR(pr)とIR(ir)の違いを分かるために「IR」の概要を紹介します。
「IR」はインベスターリレーションズの略語になります。
インベスターリレーションズの英語表記は「Investor Relations」になります。
インベスターリレーションズ(IR)は、企業が投資家に向けて経営状況・財務状況・業績動向に関する情報を発信する活動になります。
インベスターリレーションズ(IR)のことを、日本語訳では「投資家向け広報」ともされています。
全米IR協会(NIRI)のインベスターリレーションズ(IR)の定義を紹介します。
「インベスター・リレーションズ(IR)は、企業の証券が公正な価値評価を受けることを最終目標とするものであり、企業と金融コミュニティやその他のステークホルダーとの間に最も効果的な双方的コミュニケーションを実現するため、財務活動やコミュニケーション、マーケティング、そして証券関係法の下でのコンプライアンス活動を統合した、戦略的な経営責務である。」とされています。
PRとIRの役割
PR(pr)とIR(ir)の違いは、戦略的コミュニケーションのプロセスと、投資家向け広報と考えられます。
パブリックリレーションズ(PR)の役割は、企業や団体にある、組織運営上の様々な課題や機会を、正確に客観的に把握して組織内外との良好な関係を築きながら目標とする成果を実現することです。
インベスターリレーションズ(IR)の役割は、自社の利害関係者であるステークホルダーに対して、経営や財務の状況などの情報を提供することです。
ステークホルダーは株主や投資家がメインになります。
ステークホルダーを広い意味で考えると、消費者・顧客・取引先・地域社会・行政機関・社員になります。