「縁日」と「お祭り」の意味、由来と違い。英語でなんて言う?
縁日(えんにち)と聞くと懐かしい風景が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
縁日は、神仏の降誕・示現・誓願などの縁(ゆかり)のある日になります。
有縁(うえん)の日を「縁日」と呼びます。
縁日の由来や、縁日とお祭りの違いを知っていると子供から聞かれたときに慌てなくてもよいですね。
次に、縁日の由来や縁日とお祭りの違いなどの紹介をします。
縁日
縁日の由来や縁日とお祭りの違いを知るために、縁日の概要を紹介します。
縁日は、神社仏閣で祭神や本尊に縁のある特定の日に行われます。
縁日には、神社仏閣の境内の外に露天が並んでお参りの人々で賑わいます。
主な縁日を紹介します。
・元三大師(1月3日)・宝生如来(毎月3日)・阿しゅく如来(毎月4日)
・弥勒菩薩(毎月5日)・水天宮(毎月5日)・薬師如来(毎月8日)・金毘羅(毎月10日)
・虚空蔵菩薩(毎月13日)・日蓮聖人(毎月13日)・普賢菩薩(毎月14日)
・阿弥陀如来(毎月15日)・閻魔(毎月16日)・歓喜天(毎月16日)
・千手観音菩薩(毎月17日)・観世音菩薩(毎月18日)・馬頭観音菩薩(毎月19日)
・十一面観音菩薩(毎月20日)・弘法大師(毎月21日)・勢至菩薩(毎月23日)
・八幡神(毎月23日)・地蔵菩薩(毎月24日)・文殊菩薩(毎月25日)
・天神(毎月25日)・愛染明王(毎月26日)・不動明王(毎月28日)
・大日如来(毎月28日)・釈迦如来(毎月30日)
・鬼子母神(毎月8日・18日・28日)などがあります。
縁日には、神社仏閣の参道に屋台や露店などの市が立つことが多いですね。
夏期には、夜遅くまで縁日が開かれて各種の露店が庶民を楽しませていましたが最近は縁日も少なくなったようです。
「縁日」は、「有縁の日(うえんのひ)」・「結縁の日(けちえんのひ)」の略になります。
縁日は毎月一度あるものから年に一度あるものなどいろいろです。
縁日とは露店や屋台が出ることと勘違いしている人も多いですが、縁日には参拝客が多いので開かれているだけです。
次に、縁日とお祭りの違いなどの紹介をします。
お祭り
縁日の言葉の由来は、「有縁の日」・「結縁の日」から来ています。
縁日とお祭りの違いを分かるために、お祭りの概要を紹介します。
お祭りは、感謝や祈りや慰霊のために神仏および祖先をまつる儀式になります。
お祭りは、祭祀(さいし)・祭礼(さいれい)・祭儀(さいぎ)などとも呼ばれます。
祭祀・祭礼は世界各地で多様な形があります。
原初のお祭りは、一つの信仰に基づいていたと考えられています。
豊穣への感謝や祈りなどです。
キリスト教や仏教などの祭礼は、教義よりも儀式・慣習的な面が大きいようです。
狩猟民族などでは、獲物を捧げ豊猟を祈願する儀礼があります。
日本の祭りは、命・魂・霊・御霊(みたま)を慰めるものになります。
縁日と露店
縁日の言葉の由来は「有縁の日」や「結縁の日」です。
縁日とお祭りの違いは、祭神や本尊に縁のある特定の日と、感謝や祈りや慰霊のために神仏および祖先をまつる儀式になります。
縁日には露店や屋台が出ますが、露店や屋台で扱われているものには飲食物・遊戯・お面やひよこ販売・くじなどがあります。
飲食物では、焼き鳥・焼きトン・串焼き・焼きトウモロコシ・フランクフルト・綿菓子・水あめ・今川焼・焼きそば・タイ焼き・タコ焼き・ポンポン焼き・イカ焼き・アメリカンドッグ・フライドポテト・から揚げ・リンゴ飴・あんず飴・ベビーカステラなどが人気あります。
遊戯では、金魚すくい・スーパーボール・ヨーヨー釣り・射的などで遊んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。