地鎮祭にかかる祝儀の相場、マナーなど。地鎮祭はなくても良い?
地鎮祭(じちんさい)は、「とこしずめのまつり」・「鎮地祭」・「土祭り」・「地祭り」・「地祝い」とも呼ばれる儀式です。
地鎮祭は、土木や建築などでの工事を始める前に行います。
土地の氏神を鎮めて、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式になります。
地鎮祭には神式と仏式があります。
一般的な地鎮祭は神を祀って工事の無事を祈ります。
地鎮祭のことを安全祈願祭と呼ぶこともあります。
一般的な家屋を建築するときにも、竣工の前や最中に工事の無事や建築物の安全を願って「地鎮祭」や「上棟式」などの儀式を行います。
昔からの儀式と聞くと、古めかしいイメージですが近代化のすすむ現代の日本でも続いている風習になります。
次に、地鎮祭のこと・地鎮祭での神主への祝儀・地鎮祭や上棟式での祝儀の相場や地鎮祭でのマナーなどの紹介をします。
地鎮祭のこと
一般的な地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立てて、その間を注連縄で囲って祭場とします。
斎主たる神職のもとで、建設業者・設計者・施主らが参列して地鎮祭が執り行われます。
大規模工事では、赤白の横断幕を張ったテントの中で行われる事もあります。
関西などの特定の地方では、伊勢神宮近隣の浜から砂や塩を取り寄せて四隅に置くこともあります。
祭壇の左右に、緑・黄・赤・白・青の「五色絹」の幟に榊をつけた「真榊」を立てることもあります。
「五色絹」は五行説における天地万物を組成している5つの要素になります。
「五色絹」は、木・火・土・金・水を表しています。
次に、地鎮祭での神主への祝儀と地鎮祭での初穂料の相場・上棟式での祝儀の相場や地鎮祭でのマナーなどの紹介をします。
地鎮祭の祝儀と相場
地鎮祭では神主さんに渡す初穂料などの祝儀の相場が気になりますね。
地鎮祭の費用は、神主に謝礼として支払う「初穂料」になります。
「初穂料」の金額は2~3万円+お供え物の費用を合わせて5万円前後になります。
地鎮祭が終わったあとで、「玉串料」あるいは「初穂料」と書いたのし袋に入れて渡します。
神主が車で来る場合は白封筒に「お車代」として5千円~1万円程度を包んで渡すのがマナーになります。
次に、上棟式での祝儀の相場やマナーを紹介します。
上棟式での祝儀
地鎮祭での初穂料や上棟式での祝儀には相場があります。
地鎮祭の初穂料の相場は5万円前後のようです。
地鎮祭で神主が車で来た場合は、白封筒に入れた「お車代」を5000~10000円渡すのがマナーのようです。
上棟式は、家の土台となる棟木を取り付けたあとに、竣工後の安全を願って行われる儀式になります。
上棟式は、大工の棟梁など工事関係者へのご挨拶が強い儀式になります。
上棟式の費用は、神饌物代・酒肴代・棟梁への祝儀・大工さんへの祝儀になります。
・上棟の儀でまく塩・洗米・酒一升、山の幸や海の幸などの「神饌物」に1~2万円。
・塩・洗米・酒一升、山の幸や海の幸などの「神饌物」に1~2万円。
・職人をもてなすつまみや酒肴に2~3万円。
・棟梁へのご祝儀に2~3万円と他の大工さんへのご祝儀に5千~1万円になります。
上棟式に参加する棟梁・大工さんの人数を事前確認してご祝儀が不足しないようにするのがマナーです。