関東では行わない地蔵盆の時期、由来、伊供え物、お菓子、金額の相場

地蔵盆は、京都や近畿地方では盛んに行われていますが、それ以外の地域では知っている人も少なくなるようです。

「京の地蔵盆」は、地域と世代とつなぐまちの伝統行事として親しまれています。

 

次に、地蔵盆のこと・京の地蔵盆の行事紹介(お供えのお菓子等)・地蔵盆は関東にもある?などの紹介をします。

 

地蔵盆

 

地蔵盆

 

京都をはじめ近畿地方で盛んに行なわれている「地蔵盆」は、毎年8月中旬から下旬にかけての伝統的な民俗行事になります。

「地蔵盆」は、地蔵信仰という宗教的な性格を持ちながら地域コミュニティの活性化の役割も果たしてきました。

町内安全や子どもの健全育成を願う町内の行事としての「地蔵盆」は時代とともに変化しながら受け継がれています。

火災・飢饉・疫病の流行等が頻繁に起こった近世では、自らの生活を守るために地域の助け合いが極めて重要でした。

お地蔵さんは、地域の住民へ安心・連帯感を与えてくれる存在でした。

江戸時代に入ると、人口増加と市街地拡大とともに町単位の住民自治が広がり定着しました。

住民自治の広がりとともに、お地蔵さんを祀る「地蔵祭」・「地蔵会」は町内の主要行事の一つとなっていきました。

現代の「地蔵盆」は、子供たちにとっては夏休みの最後を飾る行事となっています。

お地蔵さんを飾り付けてお菓子・果物・お膳等のお供えをして祀り、お地蔵さんの前で子供たちが遊ぶスタイルが一般的になっています。

現代では、「地蔵盆」が世代を越えて交流を図る機会となっています。

次に京の地蔵盆や地蔵盆は関東にもある?などの紹介をします。

 

京の地蔵盆

 

jizou

 

京都では「地蔵盆」になると、お地蔵さんを飾り付けてお菓子・果物・お膳等のお供えをして祀ります。

京都市では「地蔵盆」を実施している町内が約8割もあるそうです。

8月後半の時期には京都市内のあちこちで夏の風物詩の「地蔵盆」を見ることができます。

「京の地蔵盆」は地蔵菩薩の縁日の前日を中心に行われます。

最近では地蔵盆に参加する人の都合から、前後の土日に行う町内が多いようです。

地蔵盆の開催場所は、お地蔵さんを祀った祠の前になります。

祠の前以外にも、個人宅・駐車場・空地・道路わき・集会場・公園などで行われます。

地蔵盆の運営主体は町内会や子供会になります。

地蔵盆では、「お地蔵さんの化粧」・「供物と飾り付け」・「会場まわりの飾り付け」などが行われます。

お地蔵さんの化粧とは、新たな彩色や新しい前掛けを着せることです。

供物には、紅白の餅・落雁(らくがん)・はくせんこうなどのお菓子・果物・精進物のお膳などがあります。

次に、地蔵盆は関東にもあるの?などの紹介をします。

 

関東の地蔵盆

 

地蔵盆では、お地蔵さんを化粧して供物(お菓子・果物・お膳)や飾り付けをして祀ります。

京都や近畿地方で盛んな地蔵盆は、関東地方にはないのでしょうか?

近畿地方では地蔵信仰が続いていますが関東には地蔵信仰は定着していないようです。

お地蔵様がつくられたのは、関東では江戸時代からと考えられています。

地蔵盆の時期に京都観光に行ってみませんか、地蔵信仰の伝統行事を楽しめます。