京都の大文字焼きの意味。なぜ大の字?五山送り火の起源、歴史

大文字焼き(だいもんじやき)と聞くと「京都」を思い出す人も多いと思います。

大文字焼きの意味や五山送り火の起源を知りたくありませんか?

大文字焼は、お盆の時期に「大」の字を象った文字を松明の炎で描く行事の俗称です。

旧暦の7月15日頃のお盆時期に行う、彼岸へ祖先の霊を送る送り火になります。

「大文字焼き」の代表は京都と思っている人も多いですが、京都では「五山送り火(ござんのおくりび)」と言います。

京都では「大文字焼き」という呼称は用いられていません。

 

次に、大文字焼きは京都?・大文字焼きの意味・五山送り火の起源などの紹介をします。

 

大文字焼き

 

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大文字焼きはお盆の送り火です。祖先の霊を彼岸へ送る送り火になります。

大文字焼きの行事が行われる地域を紹介します。

・奈良県奈良市に所在する高円山(たかまどやま)

・神奈川県足柄下郡箱根町・静岡県三島市

・山梨県笛吹市一宮町に所在する大久保山

・秋田県大館市に所在する鳳凰山の大文字まつり

・高知県四万十市・京都府福知山市に所在する姫髪山

・大阪府池田市の五月山

・栃木県佐野市の三毳山

・岩手県西磐井郡平泉町の束稲山(たばしね山)などが知られています。

 

大文字焼きの意味

 

お盆の送り火の大文字焼きでは京都を思い浮かべますが、京都では「五山送り火(ござんのおくりび)」と呼ばれています。

8月16日のお盆の送り火の大文字焼きの意味は、お盆に帰ってきた死者の魂を再びあの世へと送り出すためです。

お盆の時期には日本各地で「大文字焼き」の行事が行われています。

「大文字焼き」は、どうして「大」の字なのかは諸説あり明確ではありません。

・大という字は星をかたどったものなので、五芳星の意味があるのではないかという説があります。

・北極星を象った大の字を、動かぬ山に灯したのが大文字の起源ではないかという説もあります。

・弘法大師が大の字型に護摩壇を組んでいたことから、大の字にしたのではないかという説もあります。

次に、五山送り火の起源の紹介をします。

 

五山送り火の起源

 

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大文字焼きと聞いて京都を思い出しますが、京都には大文字焼きはありません。

京都では「五山送り火(ござんのおくりび)」と呼ばれています。

大文字焼きは日本各地にあります。

大文字焼きの意味は、お盆に帰ってきた死者の魂を再びあの世へと送り出すための送り火になります。

五山送り火の起源には諸説あるので明確なことは不明です。

京都の夏を彩る四大行事のひとつとして数えられ「五山送り火」では、京都を囲む5つの山にそれぞれ「大文字」・「妙法」・「左大文字」・「船形」・「鳥居形」のかたちをした火が灯されます。

京都では古くから山そのものを「大文字さん」と呼んでいるようです。

点火時間は、大文字が20時ちょうどで、反時計回りに20時10分から松ヶ崎妙法・20時15分から舟形万灯籠および左大文字・20時20分から鳥居形松明となっているようです。