栗のイガイガがある理由、トゲの名前。種はどこにある?
秋の美味しい食べ物に栗(くり)があります。
「栗(くり)」は、ブナ科・クリ属になります。
各栽培品種の原種で山野に自生しているのは、柴栗(シバグリ)・山栗(ヤマグリ)と呼ばれるものです。
栽培品種の栗は、柴栗(シバグリ)に比べて果実が大粒です。
栗は生食も可能ですが、現代では“ほんのりとした甘さ”を生かして石焼きにした甘栗・栗飯の具・スイーツ(菓子類)の材料に広く使われています。
心までほっこりさせる、栗を使ったスイーツは女性に人気です。
栗のスイーツであれば、美味しい栗を一年中楽しむことができます。
栗が使われているスイーツはチョット高級感があるので、季節の贈り物や冠婚葬祭用に使われることもあります。
栗を使ったスイーツでは、
・栗きんとん・モンブランケーキ・甘露煮・栗ようかん
・栗饅頭・栗最中・栗大福・栗納豆、などが人気です。
次に、栗のこと・栗のイガイガの名前・栗のイガイガなぜある・栗の栄養成分、などの紹介をします。
栗(くり)
栗のイガイガの名前や栗のイガイガがなぜあるのか?を分かるには、「栗」の概要を知ることが大切です。
栗は、日本と朝鮮半島南部が原産だと考えられています。
北海道西南部から本州・四国・九州に分布しています。
「クリ帯」と呼ばれている暖帯から温帯域に分布しています。
日本では、栗(クリ)は縄文時代初期から食用に利用されていたとされています。
日本のほぼ全都道府県で栗が自生しています。
栗の栽培の生産量は、茨城県・熊本県・愛媛県・岐阜県・埼玉県の順に多くなっています。
栗の名産地では、京都府・大阪府・兵庫県などの丹波地方が知られています。
丹波地方で育つ和栗を丹波栗(たんばぐり)と呼びます。
丹波栗は、大果系の立派な和栗として人気があります。
果重は大きめで、柔らかくて甘みに優れています。
丹波栗には、ブドウ糖・ショ糖を多く含むので甘みがあります。
次に、栗のイガイガの名前・栗のイガイガなぜある・栗の栄養成分、などの紹介をします。
栗のイガイガ
栗のイガイガと言われる「栗のとげ」の名前は、栗の「イガ」です。
イガイガではなく「イガ」で、漢字表記すると「毬」になります。
栗の「毬(イガ)」はなぜあるのでしょうか。
美味しい栗のイガイガは、動物に食べられないためだと思っている人も多いようです。
栗を食べたい動物たちは、「毬(イガ)」のある熟していない栗の実は食べません。
熟して4つに割れて地上に落ちた栗を食べます。
熟して落ちた栗の実は毬(イガ)を気にしないで食べられます。
以上から、栗の毬(イガ)は動物に食べられないようにあるのではありません。
栗の毬(イガ)は“虫の攻撃”を防ぐためにあると考えられています。
栗の栄養成分
栗のイガイガの名前は「毬(イガ)です。
栗に毬(イガ)がなぜあるのかと子供に聞かれたら、虫の攻撃を防ぐためと教えてあげてください。
栗は美味しい果実ですが、栄養成分も魅力的です。
栗にはビタミン類やミネラル類が含まれています。
ビタミン類ではビタミンB1やビタミンCが豊富です。
ビタミンB1は、糖質やアミノ酸の代謝に関係しているビタミンです。
栗にむくまれているビタミンCは過熱にも強いとされています。
ミネラル類ではカリウムが豊富です。
カリウムは、ナトリウムを排出する働きがあり高血圧予防などに効果があります。