タイヤが黒い理由。黒色以外のタイヤはある?
タイヤはどうして黒色なのか理由を知っていますか。
タイヤには黒以外の色もあるのでしょうか。
タイヤは、英語表記と米語表記は違います。
英語表記は「Tyre」ですが、米語表記は「Tire」になります。
タイヤは車輪(ホイール)のリムを丸く囲む帯状の構造をした、路面・地面・軌道の上を転がる、踏面(トレッド)を形成するものの総称とされています。
タイヤは車輪(ホイール)の外周にはめ込むゴム製の部品になります。
衝撃の緩和や走行安定性向上などを目的としている部品です。
タイヤは自動車・自転車・オートバイ・航空機などに使われています。
モノレールなどの新交通システム・地下鉄などの鉄道車両・建設機械・輸送機器にも使用されています。
自動車や自転車などの輸送機器用のタイヤは、中空構造で空気や窒素ガスなどの気体を充てんして使われます。
フォークリフトなど一部の輸送用機器では、中実構造のソリッドタイヤ(ノーパンクタイヤ)も使われています。
ノーパンクタイヤと呼ばれるパンクの心配が無いメンテナンスフリーのタイヤには、中空部分にゲルなどを入れたタイプもあります。
ノーパンクタイヤには、自転車用や車椅子用などがあります。
タイヤには、気体が抜けてもしばらくは走行可能なランフラットタイヤもあります。
次に、タイヤの歴史・タイヤが黒色の理由・タイヤには黒以外の色もある?などの紹介をします。
タイヤの歴史
現在のような車輪(ホイール)の外周にゴム製の部品を取り付けたタイプのタイヤが誕生したのは1867年だと考えられています。
それまでは金属や木の車輪でした。
車輪(ホイール)の外周にゴム部品を取り付けるようになりましたが、現在のような中空構造のゴムではなくソリッド(総ゴム)タイプのタイヤでした。
空気入りタイヤが誕生したのは1845年のイギリスだとされています。
イギリスの発明家ロバート・ウィリアム・トムソンが、1845年に発明して特許を取得しました。
発明されても実用化には至りませんでした。
実用化されたのは1888年のスコットランドです。
スコットランドの獣医師の「ジョン・ボイド・ダンロップ」が自転車用を実用化したのが始まりです。
自動車用の空気入りタイヤを実用化したのは、フランス人の「アンドレ・ミシュラン」・「エドゥアール・ミシュラン」のミシュラン兄弟です。
次に、タイヤが黒色の理由・タイヤには黒以外もあるの?などの紹介をします。
タイヤが黒色の理由
タイヤが黒色の理由は、補強材としてカーボンブラックを使っているからです。
1912年に「BFグッドリッチ」が、タイヤの補強材にカーボンブラックを使用しました。
カーボンブラックの高い補強性から広くタイヤに使われるようになりました。
タイヤの補強材にカーボンブラックが使われるようになってからは、タイヤの色は黒色が一般的になりました。
カーボンブラックの補強材が使われる以前のタイヤの色は、黒以外の白色や飴色が多かったようです。
タイヤが白色や飴色だった理由は、生ゴムの色や補強剤や増量剤の塩基性炭酸マグネシウム・炭酸カルシウムの色が関係していたようです。
タイヤを黒色にしているカーボンブラックは100年以上使われています。
タイヤに長い間使われているカーボンブラックにかわるものは、現在もまだ見つかっていないようです。
タイヤの色
タイヤが黒色の理由はカーボンブラックを補強材として使っているからです。
タイヤには黒以外もありますが強度が弱くなるようです。
カーボンブラックを補強材に使ったタイヤは、耐摩耗性に優れ強度も高く、また黒という色は紫外線などにも強いという特徴があります。
以上のような理由から、未だにほとんどのタイヤが黒一色となっています。
黒以外のタイヤの色は自転車などで使われています。
自転車などでは赤色・青色・ピンク・紫色など、カラフルなタイヤが使われています。
黒以外のタイヤでは、カーボンブラックのかわりにシリカなどを使って着色剤をゴムに添加しています。
自動車用のカラータイヤでも、補強材のカーボンブラックのかわりに、添加剤にシリカを使用してカラフルな色にしています。