紅白は紅が女で白が男である理由、由来

紅白(こうはく)は、昔から祝い事に伝統的に使われる紅白二色の組み合わせになります。

日本では、赤(紅)色と白色の二色の組み合わせだけでなく、「対抗する2組」の組み分けに使われてもいます。

対抗する紅白では、「NHK紅白歌合戦」が良く知られています。

「NHK紅白歌合戦」は、NHK が1951年から大晦日に放送している男女対抗スタイルの歌番組です。

「NHK紅白歌合戦」は、日本の長寿番組の一つにもなっていて通称は「紅白」になります。

紅白に関係していることでは、

・源氏の「白地に赤い丸」と平家の「赤地に金色(白い)の丸」

・熨斗(のし)の水引の紅白結び

・お祝いのときの紅白餅や紅白饅頭

・お祝いの式典で使われる紅白幕

・野球やサッカーなどの試合形式の練習での紅白戦

・運動会などで使う紅白帽

外国では、赤ワインと白ワイン

・サタンの「赤い竜」とイエスキリストの「白い馬に乗った救世主」

・ウェールズの「赤いドラゴン」と「白いドラゴン」

・赤いバラのランカスター家と白いバラのヨーク家などがあります。

 

次に、紅白を男女にした由来などの紹介をします。

 

紅白の起源

 

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日本における紅白の起源には諸説ありますが、「紅白」の起源は「源平合戦」だとする説が有力なようです。

「源平合戦」は「源平の戦い」ともいわれますが正しくは治承・寿永の乱(じしょう・じゅえいのらん)です。

治承・寿永の乱は、平安時代末期の6年間にわたる大規模な内乱になります。

治承・寿永の乱は、古代最後の内乱とも中世最初の内乱ともいわれています。

治承・寿永の乱(源平合戦)は、平清盛を中心とする平氏政権に対して源氏を中心とした反乱勢力との戦いになります。

最終的には、平氏政権の崩壊で源頼朝を中心とした鎌倉幕府の樹立で終わります。

「治承・寿永の乱(源平合戦)」での紅白は、「源氏」が白旗・「平氏」が紅旗を掲げて戦った際に用いられた配色になります。

紅白は対照的な色合いなので、日本においては伝統的に対抗する配色として用いられるようになりました。

次に、紅白を男女の組み合わせとする由来について紹介します。

 

紅白と男女

 

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紅白を男女にした理由や由来については諸説あります。

紅白を女性の色と男性の色とした説には、女性の経血の色と男性の精液の色とする説が有力なようです。

人生の一生を表す場合には、赤ちゃんを赤色にして出生を意味し、死装束の白色は別れを意味しています。

日本では紅白はハレを意味しています。

祝いの席の紅白幕・紅白餅・紅白饅頭など縁起物に紅白が用いられています。

紅白を男女の組み合わせとする由来は諸説ありますが、赤は華やかで美しい女性、白は質実剛健で誠実な男性のイメージがあります。

 

紅白の「紅」は赤?

 

紅白が男女にした由来には諸説あります。

「紅白」の「紅」は「くれない」(深紅)のように限定された色ではありません。

「紅白」の「紅」は、単に「赤色」という意味になっています。

どうして「赤白」ではなく「紅白」になったかには理由があります。

「赤」を「セキ」と音読みする場合は「赤裸々」・「赤貧」などのように「裸」や「むき出し」などの別の意味を持つためです。

「赤」を「紅」とする代用的用法は中国語に残っていて、「あか」の意味で「紅」が常用されていて「赤」は通常は用いられないようです。

中国では、日本での「赤十字社」は「紅十字会」になっているようです。