お年賀の「のし紙」の書き方、「短冊」の位置と書き方
「お年賀」と「お歳暮」は、日頃の感謝の気持ちを込めて挨拶することを目的とした贈りものをする習慣になります。
「お年賀」や「お歳暮」の言葉は聞いていても、その詳しい意味や贈り方などまではよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
「お年賀」の起源は、新しい年神様をお迎えして祀ることにあったようです。
「お年賀」は、御歳魂(お年玉)」を持っていく習慣から始まっています。
年始の挨拶で神棚などへお供えをする御歳魂(お年玉)が、いつしか手土産を持参する形に変化したようです。
神棚などへお供えをする御歳魂(お年玉)が、時代を経て家人に渡すものとして「お年賀」と表書きして贈られるようになったと考えられています。
現在での「お年賀」は、年始回りの際に挨拶の品物として持参するものを指しています。
「お年賀」は、旧年中にお世話になった気持ちと、今年もお世話になりますという気持ちを伝えるために、目下の者から目上の方へ贈るものになります。
「お歳暮」の起源は、年末(歳の暮れ)を表す言葉だったようです。
分家から本家・嫁ぎ先から実家・使用人から雇い主に、お供え物が贈られた習慣からきていると考えられています。
時代を経て、年の暮れになるとお世話になった方に挨拶をして回る「歳暮回り」という習慣に変わり、「歳暮回り」に持っていく贈りものを「お歳暮」と呼ぶようになったようです。
次に、お年賀の時期・お年賀の熨斗紙(のし紙)の書き方・お年賀の短冊の位置などの紹介をします。
お年賀の時期
お年賀の時期ついて紹介します。
お年賀は、基本的には正月三が日(1月1日~3日)の間に行う年始挨拶の手土産として直接持参します。
正月三が日の間に都合が付かない場合は、松の内までの間に訪問するのが正しいとされています。
挨拶先の都合などで、松の内の間を過ぎて訪問することになった場合は、表書きを「寒中見舞い」として持参します。
次に、お年賀の熨斗紙(のし紙)の書き方・お年賀の短冊の位置などの紹介をします。
お年賀の熨斗紙(のし紙)の書き方
お年賀の正しい贈り方や、お年賀の熨斗紙(のし紙)の書き方などについて紹介します。
お年賀の贈り物に掛ける熨斗紙(のし紙)は、紅白(赤と金色で印刷されている)の5本蝶結びに熨斗が付いたデザインを選びます。
表書きは濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本です。
献辞(上書き)は水引中央結び目の上に「御年賀」と書きます。
名前書きは水引中央結び目の下に献辞よりやや小さめにして「フルネーム」で書きます。
お年賀は年始挨拶の際に直接持参する手土産の表書きに用いられるものです。
訪問する都合が付かない場合でも、デパートからの直送や宅配便を利用して贈ることはタブーとされています。
次に、お年賀の短冊の位置などの紹介をします。
お年賀の短冊の位置
お年賀の熨斗紙(のし紙)は紅白蝶結びになります。
書き方では、表書きは「御年賀」や「御年始」が一般的です。
「賀正」書くこともあります。
お年賀は熨斗紙(のし紙)ではなく短冊を利用することもできます。
短冊の場合も、表書きは「御年賀」や「御年始」が一般的です。
お年賀での短冊の位置は、品物の右上に貼ります。
只、短冊はあくまでも略式になるので、可能であれば熨斗紙(のし紙)を用いる方が無難です。