鏡餅の由来や歴史。いつからいつまで飾る?正しい飾り方

鏡餅の由来や鏡餅の歴史を知っていれば、鏡餅の飾り方で困ることもありませんね。

よく目にする鏡餅の飾り方は、三方に半紙を敷いて上に裏白(うらじろ)を載せて、大小2つの餅を重ね、その上に串柿・干しするめ・橙・昆布などを飾る方法ではないでしょうか。

鏡餅を飾る場所は、神仏に捧げる鏡餅を飾る場所として床の間が最もふさわしいとされています。

床の間が無い場合は、玄関から遠い奥まった位置が選ばれます。

鏡餅の飾り方は地域によっていろいろ違いがあります。

近年は、簡単に飾れることと、後で食べるときの衛生面を考えた鏡餅セットが使われています。

鏡餅が重なった姿を型取ったプラスチック容器に充填した餅や、プラスチック容器に個包装の小さな餅が入っているものと、プラスチック製の橙などとセットにした商品が多く売られています。

マンションなどの密閉された部屋で鏡餅を飾るとカビだらけになります。

プラスチックで作られた鏡餅セットだとカビの心配がないので人気があるようです。

 

次に、鏡餅の由来・鏡餅の歴史や鏡餅の飾り方などを紹介します。

 

鏡餅の由来

 

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鏡餅の由来と鏡餅の歴史を紹介します。

鏡餅という名称は、昔の鏡の形に似ていることのようです。

天照大神から授かった三種の神器の一つである八咫鏡のように、昔の鏡は青銅製の丸形で神事などに用いられていました。

・三種の神器の一つの八咫鏡を形取った餅

・三種の神器の八尺瓊勾玉に見立てた橙(ダイダイ)

・天叢雲剣に見立てた物が串柿であるとされています。

鏡餅は年神様の依り代になります。

ご神体としての鏡をお餅であらわすことから「鏡餅」と呼ばれるようになったようです。

 

鏡餅の飾り方

 

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鏡餅の由来や鏡餅の歴史は、天照大神から授かった三種の神器のようです。

三種の神器の八咫鏡が餅・八尺瓊勾玉が橙(ダイダイ)・天叢雲剣が串柿になります。

鏡餅の飾り方を紹介します。

鏡餅にするのは、三種の神器または心臓を形とったとされる丸い餅になります。

一般的な鏡餅では、大小2つの平たい丸い餅とダイダイが使用されます。

鏡餅は地域によっては違いがあります。

地域によっては、

・鏡餅が三段のもの・二段の鏡餅の片方を紅く着色して紅白としたもの

・餅の替わりに砂糖で形作ったもの・細長く伸ばしたものを渦巻状に丸めてとぐろを巻いた白蛇に見立てたものなどいろいろあります。

鏡餅の上に乗せるダイダイも、現代では入手が難しいダイダイに替えて温州ミカンで代用するケースもあります。

一般的な鏡餅では、三方に半紙を敷いて上に裏白(うらじろ)を載せて、大小2つの餅を重ね、その上に串柿・干しするめ・橙・昆布などを飾ります。

鏡餅の飾り方も地域によっていろいろです。

・串柿が無い地域

・餅と餅の間に譲葉を挟む地域

・昆布とスルメを細かく切ったものを米に混ぜて半紙でくるんだ物を乗せる地域などがあります。

 

鏡餅を飾る日

 

鏡餅の由来や鏡餅の歴史から、鏡餅は天照大神から授かった三種の神器を見立てているようです。

三種の神器の八咫鏡が餅・八尺瓊勾玉が橙(ダイダイ)・天叢雲剣が串柿を飾って年神様の依り代にします。

鏡餅を飾り始めるのは早くても問題はありません。

通常は12月28日が最適日とされています。

日本では「八」が末広がりで縁起の良い数字とされている説によります。

12月31日を除く大安を選んでいる地域もあります。

12月29日については「九」が苦しむにつながるので避けると考える地域と、「29」を「福」と読み替える地域などがあります。

12月30日はキリの良い数字なので悪くないと考えられています。

正月が終わって下げた餅は「鏡開き」を行って餅を食べます。

「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味しています。

餅を刃物で切るのは切腹を連想させるので、手や木鎚で食べやすい大きさに餅を分けるという地域もあります。

鏡餅は硬く乾燥してひび割れているので、汁粉・雑煮の具や焼餅などで食べられます。