サビオ、絆創膏、バンドエイドと地域で異なる方言の由来、理由
北海道・和歌山県・広島県の人たちは、子供のころにサビオのお世話になった人も多いのではないでしょうか。
次に、サビオの由来・サビオの絆創膏の種類・サビオの絆創膏の正式名称・救急絆創膏の方言などの概要を紹介します。
サビオの由来
サビオ(SABIO)の由来やサビオ絆創膏(ばんそうこう)の概要を紹介します。
サビオ は、ニチバンとライオンが製造・販売していたガーゼ付き絆創膏の商品名になります。
北海道・和歌山県・広島県・新潟県佐渡島などの日本国内の一部の地域に限られますが、「サビオ」と言えばガーゼ付き絆創膏を指すものになっていました。
サビオは、スウェーデンのセデロース社の絆創膏ブランドの一つです。
セデロース社の絆創膏には他に「Salvequik」というブランドがあります。
世界的には「サビオ」よりも「Salvequik」の方がはるかに知名度が高くなっています。
日本では、1948年にQQ救急絆創膏というブランドの絆創膏を発売していたニチバンが、1963年に提携して「サビオ」を発売しました。
その後、ニチバンは「オーキューバン」という独自ブランド商品を発売しました。
「サビオ」はライオン歯磨に譲渡されて「サビオA」の名で発売されています。
その後「サビオ」の商品名で一時期は日本国内で大きなシェアを占めましたが、バンドエイドをはじめとする他の絆創膏ブランドの攻勢により販売量が減って2002年に製造中止になっています。
サビオのパッケージは、ニチバンが発売していた当初は絆創膏そのものをあしらったデザインでした。
商品名が「サビオA」に変わった1973年のパッケージは「鼻に絆創膏を貼っている笑顔の白人の少年」に変更されています。
次に、サビオ絆創膏の正式名称や絆創膏の方言などの紹介をします。
救急絆創膏
サビオの由来はスウェーデンのセデロース社の絆創膏ブランド名です。
サビオはガーゼ付き絆創膏として一時期は日本国内で大きなシェアがありましたが現在は製造が中止しています。
サビオ絆創膏の正式名称は救急絆創膏です。
絆創膏の種類には、救急絆創膏・水絆創膏・テープ絆創膏の3つの種類があります。
救急絆創膏とは、粘着部のシートの中央部に不織布製のパッドが取り付けられたタイプになります。
救急絆創膏は主に創傷面の保護に用いられています。
傷口を清潔にした状態にしてから、救急絆創膏の剥離紙をはがしてパッド部分を創傷面に貼りつけて細菌の侵入や感染を予防します。
近年では湿潤療法に合わせた救急絆創膏の商品も増えてきています。
日本での救急絆創膏は、薬事法によって医薬品・医薬部外品・医療機器の3つの種類に区分されています。
パッド部分に殺菌消毒薬(アクリノール、塩化ベンザルコニウムなど)を含み殺菌消毒効果を有している救急絆創膏は医薬品・医薬部外品になります。
パッド部分に薬剤を含んでいない救急絆創膏は医療機器に分類されています。
次に、救急絆創膏の商品名や方言の紹介をします。
救急絆創膏の商品名と方言
サビオの由来は、スウェーデンのセデロース社の絆創膏です。
サビオの商品名の絆創膏は、現在は発売中止になっています。
サビオの絆創膏の正式名称は救急絆創膏です。
過去も含めて救急絆創膏の商品名には、バンドエイド・カットバン・サビオ・オーキューバン・リバテープ・キズガードなどが知られています。
・バンドエイドはジョンソンエンドジョンソン・カットバンは祐徳薬品工業
・サビオはニチバンとライオン・オーキューバンはニチバン
・リバテープはリバテープ製薬・キズガードは大正製薬等の商品になります。
それぞれの販路の地域では救急絆創膏の一般的呼称として浸透・定着しています。
救急絆創膏のことをサビオと呼ぶのは北海道・和歌山県・広島県のようです。
北海道・和歌山県・広島県では、違う商品名の救急絆創膏も「サビオ」と呼んでいるので方言化していますね。