福岡と博多の違いとは?なぜ福岡駅ではなくて博多駅?
福岡と博多の違いが気になる人も多いようです。
福岡市の玄関駅である博多駅はなぜ「福岡駅」ではないのでしょうか。
福岡市は、九州の北部にある福岡県の西部に位置しています。
近畿地方より以西の西日本では2番目の人口で、九州地方でも最大の都市です。
東京特別区を除いた全国の市では、横浜市・大阪市・名古屋市・札幌市に次ぐ5番目の人口を擁しています。
政令指定都市の福岡市は、福岡県の県庁所在地です。
福岡市は、九州地方の行政・経済・交通の中心地です。
政令指定都市の北九州と福岡を合わせた、北九州・福岡大都市圏は経済規模では日本の4大都市圏の一つになります。
福岡は、豊臣秀吉の手で復興されたのちに、黒田氏が福岡城とその城下町を築きました。
那珂川を境に西が城下町としての「福岡」、東が商人町としての「博多」となりました。
次に、福岡と博多の違い・福岡市なのに博多駅と呼ぶのはなぜ?などの紹介をします。
福岡
江戸時代から明治時代初頭にかけて、福岡と博多は共存していた歴史があります。
明治9年(1876年)に、福岡と博多は統合され「福博(ふくはく)」となりました。
その後、「福岡」と改称されています。
現在の福岡市の都心は、「天神」と「博多」の両極があります。
「天神」と「博多」は、それぞれ江戸時代の福岡と博多に相当しています。
天神は福岡市役所と西鉄福岡(天神)駅・福岡市地下鉄天神駅・天神南駅のほか、多数の百貨店やファッションビルが集積する繁華街になっています。
天神と博多を隔てる那珂川の中州に、全国的にも有名な歓楽街の中洲(なかす)があります。
日本一数が多いとして有名な屋台は、天神・博多・中洲・長浜などで夜間に常設されています。
次に、福岡と博多の違い・福岡市なの博多駅と呼ぶのはなぜ?などの紹介をします。
博多
福岡と博多の違いを分かるために「博多(はかた)」のことを紹介します。
博多(はかた)は、九州北部筑前国になります。
九州北部筑前国である「博多」は、現在の福岡県福岡市の地域になります。
博多は、博多湾に面する港町・港湾都市です。
古代からの歴史を持ち、「博多津」などとも呼ばれていました。
中世には大商人達による合議制で治められた日本史上初の自治都市として繁栄しました。
江戸時代には、黒田氏が入国して那珂川を挟んで城下町福岡を築いたことで二極都市の性格を持つようになりました。
博多は、明治時代になって福岡市として市制施行されました。
福岡市には、博多区として「博多」の地名が残っています。
次に、福岡市なのにどうして博多駅と呼ぶはなぜ?などの紹介をします。
福岡市なのに博多駅というのはなぜ?
博多には在来線・新幹線のターミナルである博多駅があります。
博多駅と福岡空港も地下鉄で数分と至近距離であるため、博多駅周辺は大企業の支社が集積するビジネス街となっています。
福岡市にあるのに博多駅と呼ぶのはなぜ?と気になる人も多いようです。
博多駅は、福岡市・博多区・博多駅中央街にあります。
九州旅客鉄道(JR九州)や福岡市地下鉄の駅です。
明治22年(1889年)に、九州鉄道が九州初の鉄道路線を敷設するときに福岡市の玄関駅として「博多駅」を開業しました。
博多駅の名前は、所在地の旧来からの地名の「博多」に由来しています。
「博多」は、古代日本、遅くても六国史が成立した頃からの地名です。