熱中症で子供が嘔吐や発熱しないための対処方法
熱中症(ねっちゅうしょう)が気になる25℃以上の季節になったら、子供や高齢者の体調管理に注意することが大切です。
熱中症は暑熱環境での障害の総称になります。
熱中症になると、
・脱水による体温上昇
・体温上昇に伴う臓器血流低下
・体温上昇に伴う多臓器不全がおこります。
熱中症の症状の主なものには、頭痛・めまい・失神・吐き気・強い眠気・気分悪化・異常な体温上昇・異常な発汗などがあります。
子供や高齢者は、熱中症が重症化すると死亡や障害リスクが高まるので注意が必要です。
熱中症もⅢ度になると致死率は30%に至るという統計もあります。
熱中症を発症したらスグに適切な措置を取ることが大切です。
熱中症が重症化すると、脳機能障害・腎臓障害などの後遺症を残すので気を付けなければいけません。
熱中症は炎天下の屋外だけではありません。
高温多湿の屋内でも熱中症が起こります。
国立衛生研究所の資料によると、25℃くらいから発症する患者が出始めて31℃を超えると患者が急増するとされています。
熱中症と日射病は炎天下で発症するので似ていますが。
日射病とは、太陽の直射を頭部や頂部に長時間うけることで発症します。
過度の放射熱を頭部や体幹に受けることが原因です。
次に、熱中症の重症度や子供や高齢者への対応と処置などの紹介をします。
熱中症の軽症・中等症
熱中症の症状を知ることで子供や高齢者への対応と処置などができます。
日本神経救急学会の熱中症の重症度分類は、軽症のⅠ度・中等症のⅡ度・重症のⅢ度に分けられています。
Ⅰ度の軽症の場合の症状には、眼前暗黒・気分が悪い・手足のしびれ・四肢や腹筋の痙攣・こむら返り・筋肉痛・硬直・血圧低下・皮膚蒼白などがあります。
対応方法は、水分補給・日陰で休む・衣服を緩める・体を冷やすなどがあります。
Ⅱ度の中等症の症状は、
・強い疲労感・頭痛・吐き気・倦怠感・脱力感・大量発汗・頻脈・めまい・下痢などになります。
対応方法は、医療機関での治療が大切です。
熱中症が重症の場合
熱中症が重症化した場合子供や高齢者では命の危険性が高まります。
重症(Ⅲ度)の熱中症の症状は、
・深部体温上昇・脳機能障害による意識混濁・譫妄状態
・意識喪失・肝臓機能障害・腎臓機能障害・血液凝固障害になります。
救急車で救命医療を行う医療施設に緊急搬送して治療・管理する必要があります。
子供の熱中症
子供の熱中症には注意が必要です。
子供の熱中症を予防するには次のことを守りましょう。
・気温が35℃を越えたら運動を中止する。
日本の夏は高温多湿でスポーツに不適な気候です。
気温が25℃程度でも湿度が高いときは熱中症を発症しやすいので注意が必要です。
・水分を十分に取ることが熱中症予防になります。
汗と一緒に塩分も失われるので、水分と一緒に0.2%程度の塩分・5%程度の糖分を含んだスポーツドリンクをこまめに摂取します。
服装は熱がこもらない 風通しのいい服装にします。
運動時の服装は、吸湿性・通気性の素材を使用したウエアにします。
休憩中には衣服をゆるめて熱を逃す工夫が効果的です。
直射日光を避ける帽子の着用が大切です。