B型肝炎予防接種による副作用の症状が出るまでの期間と対処
b型肝炎を予防するには、予防接種を受けるのが適切です。
B型肝炎の予防接種には副作用があるので心配という声もあります。
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)が感染する肝臓の病気です。
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した時期や感染した時の健康状態によって症状が変わります。
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した時の症状には、一過性感染と生涯にわたり感染が持続する持続感染に分けられます。
持続感染になりやすいのは、出産時や乳幼児期の感染になります。
B型肝炎ウイルス(HBV)の感染経路には2つあります。
垂直感染と水平感染です。
垂直感染には、
・出生時の母子感染・妊娠中に子宮内や産道で感染などがあります。
水平感染には、
・性行為・麻薬の注射・刺青・ピアスの穴あけ・不衛生な医療器具・出血を伴う民間療法などがあります。
B型肝炎には急性肝炎と慢性肝炎の2つがあります。
B型急性肝炎の場合は、B型肝炎ウイルス(HBV)ウイルスに感染して1~6ヶ月の潜伏期間があります。
急性肝炎の症状は、全身倦怠感・食欲不振・悪心・嘔吐・褐色尿・黄疸などです。
尿の色は濃いウーロン茶のようになります。
中には劇症肝炎になることもあります。
B型慢性肝炎の場合は、出産時・乳幼児期にHBVに感染して持続感染に移行します。
生後数年~十数年間は肝炎の発症はありません。
一般的には、10~30才代に一過性に強い肝炎を起こしてから非活動性キャリアになる人が80~90%います。
10~20%の人は慢性肝炎へと移行し肝硬変・肝がんになります。
次に、b型肝炎予防接種による副作用の症状が出るまでの期間と対処などの紹介をします。
b型肝炎予防接種
b型肝炎の予防接種はB型急性肝炎やB型慢性肝炎予防には大切ですが副作用が気になりますね。
B型肝炎ワクチンの接種スケジュールはお母さんがHBVキャリアか否かで変わります。
B型肝炎ワクチンは、免疫獲得に必要な成分のみを使ってつくられた不活化ワクチンです。
B肝炎ワクチンは全部で3回接種します。
お母さんがHBVキャリアのときは、1回目を出生直後(12時間以内)・1か月後に2回目・1回目から6か月後に3回目を接種します。
お母さん以外の同居家族内にHBVキャリアがいる場合は、早く免疫をつけるために生後2か月より前にB型肝炎ワクチンの接種を開始します。
一般的な定期の標準接種スケジュールは、生後2か月に1回目・27日以上の間隔をあけて生後約3か月で2回目・1回目から139日以上の間隔を置いて生後7~8ヶ月頃3回目を接種します。
定期接種では1歳になるまでに接種を完了します。
b型肝炎予防接種の副作用
b型肝炎の予防接種には副作用があるとされています。
軽い症状も含めて5~10%程度の確立で副作用が出ますが、数日経過すれば回復します。
B型肝炎ワクチンの副作用には、・発熱・発疹・筋肉痛・関節痛・腹痛からの下痢・吐き気
・食欲不振・倦怠感・しこり・局所の疼痛・腫れなどがあります。
B型肝炎の予防接種では副作用が出る確立は低いので、お母さんや親族にキャリアがいる場合は予防接種をおススメします。
副作用への対処
b型肝炎の予防接種をすると低い確率で副作用があります。
赤ちゃんの場合はB型肝炎の予防接種に限らず、非常に稀に予防ワクチン接種後すぐに急な副作用が現れることがあります。
他の予防接種も含めて、接種後は待合室などで副作用が発症しないか10分程様子見るのも大切です。
予防接種後の1~2時間は赤ちゃんの観察を怠らないようにします。
発熱・発疹などが見られたら医師の診察を受けます。
症状がひどい場合は迷わず救急車を呼びます。
予防接種後2~3日位までは赤ちゃんの様子を観察してください。