逆子になる原因、種類、治し方。逆子はいつまでに治せば大丈夫?
逆子は俗称です、正しくは「骨盤位(こつばんい)」と言います。
子宮内の胎児が下半身を子宮口の側に向けた胎位を「逆子(骨盤位)」と言います。
胎児は出産の時期が近づくと、頭は子宮口の側に向けた「頭位」の姿勢になります。
分娩時は、一番大きい頭から先に産道を通ります。
「逆子(骨盤位)」では尻や足が子宮口の側を向いているので、分娩時に体の一部が胎外に出たまま頭が引っかかる可能性があります。
胎児はへその緒から酸素や栄養を供給されています。
「逆子(骨盤位)」の出産では、死産・新生児仮死・低酸素症による脳性麻痺などの障害の危険性があります。
危険回避のため、「骨盤位」では帝王切開が必要となるケースが多くなります。
次に、逆子の種類・逆子の原因・逆子の治し方などの紹介をします。
逆子の種類
逆子(骨盤位)の種類は大きく分けると3つあります。
「殿位(でんい)」・「足位(そくい)」・「膝位(しつい)」です。
「殿位(でんい)」はお尻を下に向けた体勢です。
「足位(そくい)」は足を下に向けた体勢です。
「膝位(しつい)」は膝頭を下に向けた姿勢です。
「殿位(でんい)」には、
・両足が上を向いている体勢の「単殿位(たんでんい)」
・体育座りのように両足の膝を曲げている体勢の「全複殿位(ぜんふくでんい)」
・体育座りで片足だけを上にあげている姿勢の「不全複殿位(ふぜんふくでんい)」があります。
「足位(そくい)」には、
両足を伸ばして立っている体勢の「全足位(ぜんそくい)」
・方氏だけ下に伸ばしている姿勢の「不全足位(ふぜんそくい)」があります。
「膝位(しつい)」には、
・両膝を曲げて膝頭を下に向けている体勢の「全膝位(ぜんしつい)」
・片膝を曲げて膝頭を下に向け、片方の足を上にあげている「不全膝位(ふぜんしつい)」があります。
次に、逆子の原因・逆子の治し方などの紹介をします。
逆子の原因
逆子(骨盤位)の種類には大きく分けて「殿位」・「足位」・「膝位」の3つがあります。
逆子の原因は、多胎妊娠・狭骨盤・巨大児・前置胎盤・子宮奇形・子宮筋腫・羊水過少症・羊水過多症・過短臍帯・水頭症などが考えられます。
只、逆子(骨盤位)になる本当の理由は解明されていません。
出産日まで逆子だったのに、分娩直前に通常の位置に戻ることもあります。
一般的には、妊娠中記頃までの胎児は半分以上が逆子状態だと言われています。
次に、逆子の治し方・いつまでに治す?・治る確率は?などの紹介をします。
逆子の治し方
逆子(骨盤位)の種類は大きく分けて3つあります。
逆子の原因には大きく分けて10あります。
逆子の主な治し方は5つです。
逆子体操・針灸治療・外回転術・赤ちゃんへの語りかけ・半身浴などです。
妊娠中記頃まで逆子(骨盤位)だった胎児も、成長とともに頭が重くなります。
28週をすぎる頃には頭を下にした頭位に治ります。
定期健診で「逆子(骨盤位)」と言われるのは28週を過ぎてからになります。
妊娠32週を過ぎても逆子の状態がと正しい位置に戻すのが難しくなります。
逆子は妊娠32週までに治せば大丈夫だと考えられます。
逆子(骨盤位)の胎児は、分娩時期が近づくにつれて頭位に落ち着いてくる場合が多いようです。
逆子(骨盤位)の胎児は、妊娠中期から7ヶ月までは約30%・8ヶ月で約15%・9ヶ月で6~7%程度なります。
最終的に逆子(骨盤位)のまま出産を迎えるのは3~5%程度だとされています。