お通夜、葬式帰りに塩は使わない?使わない方が良い場合も
昔からお通夜や告別式での帰りに清めの塩をつかいます。
お通夜は、故人の亡骸と共に近親者が一夜を過ごすことで邪霊の侵入を防ぐと言われる儀式です。
通夜には、遺族・親族・親しい人が集って行います。
故人との最後の夜を過ごす儀式になります。
告別式は、葬儀の後や葬儀の代わりに行われる儀式になります。
故人に別れを告げ、参列者・社会に挨拶をする式です。
通夜では、遺族・親族・故人と直接親交のあった知人・友人などが参列して故人の冥福を祈ります。
いろいろな都合で葬儀や告別式に出席・参列できない時には通夜に弔問します。
香典は、お通夜または葬儀葬式や告別式のどこかで持参します。
香典を持参するときに注意するのは「のし袋」です。
「のし袋」は宗教によって異なります。
宗教がわからない場合は「御霊前」をおススメします。
「御霊前」はいろいろな宗教や、通夜・葬儀・告別式のいずれにも使えます。
次に、お通夜・葬儀・告別式の帰りの清めの塩について紹介します。
お清めの塩の由来
お通夜・葬儀・告別式の帰りには清めの塩を使います。
お清めの塩があるのを知ったのは子供の頃でした。
葬儀から帰ってきた父母から塩を持ってくるように言われて、よくわからないまま塩を渡した記憶があります。
それからは、お葬式からの帰宅時には必ず清め塩を忘れないようになりました。
お葬式の帰りには日常的にはしない清め塩を使います。
今まで続けてきた習慣ですが、清め塩をしない人もいるようです。
清め塩は仏教ではなく、神道由来の習慣のようです。
神道では死を「けがれ」た事としてとらえていることから、「けがれ」ている物に塩を撒いてお祓いしてきました。
仏教では死を「けがれ」た事ととは考えていません。
輪廻転生の考えに基づき、仏教での死は次の生のための始まりと考えられています。
そのため、仏教では塩で清める習慣はありません。
仏教の宗派によっては、清め塩は不必要な行為だとする考えもあるようです。
日本では、宗教だけではなく地域の風習として清め塩が残っているところもあります。
お清めの塩を使わない
お通夜・葬儀・告別式の帰りの清めの塩は神道のお祓いから来ています。
仏教には塩で清める習慣はなく、宗派によって清め塩は不必要な行為だとする考えもあります。
仏教では「死」は「穢れ」としてはいません。
仏教では生と死は一体と考えられています。
仏教では死は成仏するので不浄ではないと考えています。
日本では仏教と神道が混在しているので、清めの塩は一つの風習の名残りだととらえるのがよいですね。
宗教観や風習が残る地域以外は、自分の考えで判断しても良いと思います。
お清めの塩の作法
お通夜・葬儀・告別式の帰りの清めの塩は使う人と使わない人がいます。
神道では穢れを祓うのに塩を使いますが、仏教では死を穢れとは考えていないので清めの塩は不要になります。
清めの塩を使うのは自分の判断でお願いします。
清めの塩を使うときには、
・玄関をまたぐ前に行う
・胸、背中、足元の順番に振りかけます。