粉薬、錠剤の違いとそれぞれのメリット
医薬品(いやくひん)は、人(ヒト)や動物の疾病の診断・治療・予防を行うために使われる薬品になります。
医薬品のことを単に「薬」と呼んでいます。
薬(医薬品)の使用形態には、飲むもの(内服薬)・塗るもの(外用薬)・注射するもの(注射剤)などがあります。
医師の診察によって処方される薬を、処方箋医薬品と呼びます。
薬局で買える薬は一般用医薬品です。
薬(医薬品)は治験を行って有効性が示されれば先発医薬品(新薬)として承認されます。
新薬の発売から20年の期間が経過すると、後発医薬品(ジェネリック医薬品)が販売されることがあります。
次に、薬(医薬品)の分類・粉薬と錠剤の違い、などを紹介します。
薬(医薬品)の分類
動物用医薬品を除く日本の薬(医薬品)は大きく3つに分類されます。
「医療用医薬品」と「要指導医薬品」と「一般用医薬品」です。
医療用医薬品は、医師が使用したり医師の処方箋や指示で処方される医薬品になります。
医療用医薬品には、「処方箋医薬品」・「処方箋医薬品以外の医療用医薬品」・「薬局製造販売医薬品」があります。
処方箋医薬品は、医師などの処方箋がなければ購入できない医薬品です。
処方箋医薬品以外の医療用医薬品も、処方箋に基づく薬剤の交付が原則になっています。
薬局製造販売医薬品は、薬局の調剤室での製造が認められている製剤です。
一般用医薬品には、「第一種医薬品」・「第二種医薬品」・「第三種医薬品」があります。
次に、粉薬と錠剤の違いについて紹介します。
粉薬
粉薬と錠剤の違いを分かるために「粉薬」の概要を紹介します。
「粉薬」は、医療用医薬品・要指導医薬品・一般用医薬品にあります。
薬(医薬品)の目的は主に4つあります。
原因療法に使われる原因菌を抑える薬。
対処療法で使われる、症状を緩和する薬。
病気の予防のために、抵抗力を高める薬。
病気の有無や体の状況を知るための検査や診断に使われる薬です。
「粉薬」は、粉末なのでパッと口の中に広がって飲みやすいですね。
粉薬のメリットを紹介します。
・スグに溶けるので薬の効果をすぐに発揮できます。
・細かな量の加減ができるので、体重や年齢に合わせた分量の調整ができます。
・2種類以上の散剤を混ぜ合わせた調剤が可能です。
次に、錠剤のことについて紹介します。
錠剤
粉薬と錠剤の違いを分かるために「錠剤」の概要を紹介します。
「錠剤」も、医療用医薬品・要指導医薬品・一般用医薬品があります。
錠剤も、原因療法・対処療法・予防・検査・診断に使われています。
錠剤のメリットを紹介します。
・体の中でゆっくり溶けるので長時間の効果が期待できます。
・錠剤は携帯しやすく飲みやすくつくられています。
・比較的長期保存が可能になっています。
・錠剤は数えやすいので用量が分かりやすいですね。
・苦い薬の味を隠すコーティングがされています。
・必要な時間や場所で溶けるように工夫がされています。