誤嚥と誤飲の違いとそれぞれの正しい対処法。誤嚥した時の症状は?
誤嚥(ごえん)と誤飲(ごいん)の違いが良く分からないと思っている人も多いようです。
誤嚥したかもと思ったことはありませんか?
誤嚥と誤飲の違いとそれぞれの正しい対処法を知ることは大切ですね。
誤嚥した時の症状や、誤飲した症状が分かれば対処もしやすくなります。
誤嚥や誤飲は1文字しか違いませんが意味は違います。
「誤嚥」は食物などが気管に入ってしまうことになります。
食べたり飲んだりするときに、飲食物が誤まって食道ではなく、気管に入ってしまうことを「誤嚥」と呼びます。
「誤飲」は食物以外の物を誤って口から食道へ摂取することになります。
子供が小さな電池を誤って飲み込むなどは「誤飲」と呼びます。
赤ちゃんは、生後6ヶ月位になると手にしたものを口にもってゆきます。
子供が、食べ物と食べ物でないものを区別できるようになるのは1歳半~2歳以降だとされています。
異物の誤飲が多いのは、8ヶ月~2歳が多いとされています。
誤飲するもので多いのは、タバコ・硬貨・医薬品・化粧品・洗剤・文具などになります。
誤嚥は高齢者が気を付けることで、誤飲は子供が気を付けることになります。
次に、誤嚥と誤飲の違い・誤嚥と誤飲の症状・誤嚥したかも?・誤飲の対処法などの紹介をします。
誤嚥と誤飲の違い
誤嚥と誤飲の違いを紹介します。
誤嚥は食物が気道に入ってしますことです。
誤飲は食べ物でないものを摂取してしまうことです。
誤嚥の症状には、むせる・咳き込むといった症状が出ます。
しかし、気道をまもる反射(気道防御反射)が低下しているときには誤嚥をしても“むせ”ないことがあります。
誤嚥したままだと肺炎を引き起こします。
誤嚥の原因には、さまざまな病気が関係しています。
飲み込みの反射(嚥下反射)の障害・飲み込む力が弱い・食道を通過できないなどです。
異物誤飲の可能性があるときの症状には、顔色が蒼白い・ぐったりしている・けいれんする・意識がないなどの症状があります。
次に、誤嚥したかもと思った時の対処法を紹介します。
誤嚥の対処法
誤嚥と誤飲の違いは、誤嚥は食物が気道に入ってしまうことで、誤飲は異物を摂取したことになります。
誤嚥したかもと思ったら、そのままでは肺炎になる可能性があるので病院での診察・検査を受けてください。
誤嚥の検査には、スクリーニング検査・内視鏡を使った嚥下機能検査(嚥下内視鏡検査)などがあります。
軽度の誤嚥であれば、十分に咀嚼を行う・一口の量を少なめにする・液体に増粘剤を添加するなどの嚥下指導で改善されます。
誤嚥の程度が著しい場合は、専門病院での高度な検査が必要になります。
嚥下機能改善手術や誤嚥防止手術などの治療が必要になる場合もあります。
誤飲の対処法
誤嚥と誤飲の違いを知ることは大切です。
誤嚥したかもと感じたら病院での診察や検査をおススメします。
誤嚥をそのままにしていると肺炎になります。
誤飲をしてしまうのは小さな子供が大半です。
誤飲の対処方法は、子供が口に入れてしまいそうな大きさのものは、立って手を伸ばしても届かない場所に移動します。
ピーナッツなどの豆類は、窒息の危険があるので注意が必要です。
豆類は大人がいる前で食べさせるようにしてください。
ピーナッツは豆類の中でも窒息の一番の原因になっています。
ピーナッツは3歳になるまで食べさせないようにするのが適切です。
誤飲チェッカーの活用をおススメします。
誤飲チェッカーの中に入るものは飲み込んだり窒息する可能性があります。
誤飲チェッカーで窒息・誤飲予防につとめます。