「ずつ」と「づつ」の違い、語源、使い分け方
「ずつ」と「づつ」の使い分けはどうしていますか?
「ずつ」と「づつ」の違いが分かれば、使い分けがスムーズにできます。
「ずつ」と「づつ」の使い分けには、「ずつ」の語源を知ることも大切なようです。
「ずつ」と「づつ」の表記の仕方は昭和61年(1986年)に出された内閣の訓令で告知されています。
「訓令(くんれい)」とは、上級官庁(行政機関)が所管の別の下級官庁(行政機関)及び職員に対してその職務遂行・権限行使を指揮するために発する命令になります。
「訓令」は、国家行政組織法の第14条第2項に定めがあります。
各省大臣、各委員会及び各庁の長官は、その機関の所掌事務について、命令又は示達するため、所管の諸機関及び職員に対し、訓令又は通達を発することができるとされています。
「訓令」は基本的に公表されません。
公共性が強い「訓令」は、官報や各行政機関のホームページ等に掲載されることもあります。
「訓令」は発出する機関により種類が分けられます。
・内閣の訓令・内閣府の訓令・各省の訓令・外局(庁・委員会)の訓令・その他の訓令などです。
次に、「ずつ」と「づつ」の使い分け・「ずつ」・「づつ」の違い・「ずつ」の語源などの紹介をします。
内閣の訓令
「ずつ」と「づつ」の表記の仕方は昭和61年(1986年)に出された内閣の訓令で告知されています。
「ずつ」と「づつ」の表記の仕方は、「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令で告知されています。
各都道府県教育委員会教育長・各指定都市教育委員会教育長あての「文化庁次長通知」です。
「じ」・「ず」を用いて書くことを本則とし「ぢ」・「づ」を用いて書くこともできるとされています。
次に、「ずつ」と「づつ」の使い分け・「ずつ」・「づつ」の違い・「ずつ」の語源などの紹介をします。
「ずつ」と「づつ」の使い分け
「ずつ」と「づつ」の使い分けでは、基本的には「ずつ」を使うのが正しいとされますが、「づつ」を使っても間違いではないとされています。
「ずつ」と「づつ」には違いはありません。
「少しずつ」と「少しづつ」には意味の違いはありません。
「ずつ」と「づつ」の意味には違いはありませんが、公文書・新聞・雑誌・学校などの教育環境・試験の解答などでは「ずつ」の使用が求められています。
日常生活では「ずつ」の代わりに「づつ」を使っても間違いではありませんが、答案用紙に「づつ」を使ったら減点されそうです。
公共放送のNHKでも「ずつ」を正しい表記として統一しています。
日本人の多くは「ずつ」が正しい表記で「づつ」は間違いだと認識しているとされています。
ビジネスシーンでの文章や電子メールでは「ずつ」を使いましょう。
私的なメールや手紙では「づつ」を使っても差し支えはありませんが、日常生活でも統一している方が面倒ではありませんね。
次に、「ずつ」の語源を紹介します。
「ずつ」の語源
「ずつ」と「づつ」の使い分けは面倒なので「ずつ」に統一した方が良さそうです。
私的なメールや文章では、「ずつ」と「づつ」の違いを気にすることはありません。
次に、「ずつ」の語源の概要を紹介します。
「ずつ」の意味には2つあります。
広辞苑によると「ずつ」には、・一定量の事物を均等に割り当てる意味・その分量だけを繰り返し行う意味を表すとされています。
「ずつ」は古くから日本語として使われてきたものです。
日本ではもともと「ずつ」は「づつ」でした。
「づつ」の語源は、ものを数えるときの音だとされています。
ものを数えるときには一つ・二つ・三つと「つ」が続きます。
ものを数えるときの「つ」を重ねたものが、「づつ」になったとされています。