取引先へのお中元の贈り方、時期、渡し方、マナーと金額相場
さまざまな企業との取引があるビジネス現場では、お中元やお歳暮の時期になると担当者は忙しくなります。
お中元やお歳暮はビジネス現場でも大切です。
取引先との良い関係を続けるためにも慎重に扱う必要があります。
お中元は道教に由来している年中行事になります。
「道教」を起源とした行事に、日本古来の先祖供養の風習が融合しました。
江戸時代に、親類縁者などへお供え物を配る習慣が感謝の気持ちを込めた贈り物へと変化しました。
お中元は、三元である「上元」・「中元」・「下元」の一つです。
一年の前半期にお世話になったお礼の贈答品や贈り物の習慣を指しています。
お歳暮の「歳暮」は年の暮れを意味しています。
歳暮の他にも歳末や歳晩という言葉もあります。
一年の後半期にお世話になった方に贈る品物をお歳暮と呼びます。
現在では「お歳暮」といった場合は、暮れの贈答品や贈り物の習慣を指すのが一般的になっています。
次に、お中元・お歳暮の時期やお中元・お歳暮を取引先に贈るときのマナーなどについて紹介します。
お中元の時期
お中元の時期とお歳暮の時期は、一年の前半期と後半期になります。
お中元・お歳暮を取引先に贈る時には贈る時期を外さないことが大切です。
お中元やお歳暮を贈る時期は地域差があるので注意が必要です。
お中元の時期は関東地域と関西地域では違います。
関東地域でのお中元の時期は、7月初旬~7月15日になっています。
関西地域では、お盆が8月になるので、お中元の時期は7月下旬~8月15日になります。
関西地域から関東地域にお中元を贈る時には時期を外さないように注意が必要です。
お中元の時期を外しても大丈夫です。
立秋までは「暑中御見舞」の表書きで贈ります。
立秋を過ぎたら「残暑御見舞」として贈ります。
お歳暮の時期
お中元を贈る時期は、関東地域と関西地域で違うので注意してください。
関西地域から関東地域に贈るケースでは時期を外してしまうことがあります。
お中元の時期を外したら「暑中御見舞」・「残暑御見舞」などとして贈ります。
お歳暮の時期も関東地域と関西地域では若干の差があります。
関西地域からお歳暮を関東地域の取引先に贈る時には時期を外さないように注意してください。
関東地域のお歳暮を贈る時期は、12月初旬~12月31日になります。
関西地域のお歳暮を贈る時期は、12月13日~12月31日までになります。
関東地域・関西地域でも年末ぎりぎりにお歳暮を贈るのではなく、できれば20日頃までに贈るのが無難です。
お中元・お歳暮を贈る相手や取引先
お中元とお歳暮を贈る時期は、関東地域と関西地域では違うので注意してください。
お中元やお歳暮を贈る相手や取引先についても相手の事情を考慮します。
政治家や公務員や公立学校の先生の場合は、公職選挙法や公務員規定に抵触するので贈答品を贈ってはいけません。
お中元やお歳暮は、自分側と相手側が喪中であっても贈ることに問題はありません。
ご不幸からの時間が経過していない場合は、少し時期をずらして“無地のし”で贈る方法もあります。
贈る相手で注意したいのは、継続的にお付き合いがあるか否かです。
お中元やお歳暮には、これからも継続的にお世話になりますという意味があります。
毎年お中元とお歳暮を贈り続ける予定が無い場合は贈りません。
一度限りの場合は“のし書き”をお中元やお歳暮ではなく「御礼」にして贈ります。