ひな人形の飾り方、向き、方角と飾る時期
ひな祭は桃の節句と呼ばれる女の子の健やかな成長を願う行事です。
3月5日の桃の節句には、節句人形を飾って節句料理を食べます。
節句人形とはひな人形のことです。
節句料理には菱餅や白酒もあります。
男の子の節句は5月5日の端午の節句です。
菖蒲の節句とも呼ばれます。
端午の節句にも節句人形を飾って節句料理を食べます。
端午の節句の節句人形は、五月人形と呼ばれる兜や武者人形などです。
端午の節句では外飾りの鯉のぼりや武者幟もあります。
鯉のぼりや武者幟は男の子の立身出世を願って飾ります。
3月3日の桃の節句で飾る節句人形のひな飾りには、平飾りと段飾りがあります。
ひな飾りを飾るのは、節分の翌日の立春から2月中旬までに飾り終えるのが良いとされています。
大安吉日を選んで飾る場合にも、3月3日の桃の節句の2週間前までには飾り終えるようにしましょう。
次に、ひな人形の飾り方のコツ・ポイントやひな人形の向きなどの紹介をします。
ひな人形の飾り方のコツ・ポイント
ひな人形の飾り方と雛人形の向きについては悩みますね。
毎年、ひな人形の飾り方に悩まないように、最初に時間をかけて正しく飾ってから写真を撮りましょう。
次年度からは、写真に写っている正しいひな人形の飾り方に従えばスムーズに飾れます。
ひな人形を飾るにはコツ・ポイントがあります。
・湿気のある場所には飾らない
・直射日光が当たる場所には飾らない
・段飾りでは上の段から順に下の段に飾る
・人形の顔に手で直接触れない
・中心を意識して飾る
・左右のバランスを良く飾る
・雛人形の目線を若干中央寄りにするなどです。
雛人形の目線を若干中央よりにすることで表情豊かになります。
次に、七段飾りのひな人形の飾り方・ひな人形の向きなどの紹介をします。
親王のひな人形の飾り方
親王のひな人形の飾り方やひな人形の向きなどを紹介します。
親王の並べ方では、京雛と関東雛ではお内裏様とお雛様の位置が逆になります。
京雛ではお内裏様が向かって右でお雛様が左になります。
関東雛ではお内裏様が向かって左でお雛様が右になります。
京雛と関東雛でお内裏様とお雛様の位置が逆になるのは、明治時代に西洋文化が日本に入ってきたことが影響しているとされています。
七段のひな人形の飾り方・ひな人形の向き
七段のひな人形の飾り方とひな人形の向きを紹介します。
七段飾りは十五人飾りともいわれます。
七段飾り(十五人飾り)はひな人形のフルセットになります。
一段目にお内裏様とお雛様・二段目に三人官女・三段目に五人囃子・四段目に左大臣と右大臣の随臣・五段目に仕丁・六段目と七段目にお道具になります。
二段目の三人官女は、眉毛あり口閉じの人形に長柄銚子を持たして向かって右に置きます。
眉毛なしお歯黒の人形に三宝や嶋台を持たせて中央に置きます。
眉毛ありで口を開いている人形に加えの銚子を持たせて向かって左に置きます。
三段目の五人囃子の配置方法は、向かって左から、太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡になります。
四段目の随臣は、ひげあり(老人)は左大臣です向かって右側に置きます。
ひげなし(若者)は右大臣です向かって左側に置きます。
五段目の仕丁は、怒り顔の人形には台傘やほうきを持たせて向かって左側に置きます。
泣き顔の人形には沓台やちりとりを持たせて中央に置きます。
笑い顔の人形には立傘や熊手を持たせて向かって左側に置きます。
六段目の道具は向かって左側から、箪笥・挟箱・長持・鏡台・針箱・火鉢・茶道具です。
七段目の道具は向かって左側から、御駕籠・重箱・御所車になります。