扇状地、三角州のでき方と違い。三角州、扇状地は日本のどこにある?

扇状地と三角州の違いが分かりますか。

扇状地のでき方や、三角州のでき方を知れば違いを説明できそうです。

広島平野など日本の有名な扇状地や三角州がどこにあるかを知っていれば、子供に聞かれたときに役立ちそうです。

扇状地(せんじょうち)の英語表記は「alluvia fan」です。

扇子の形と似ていることからこの「扇状地」の名があります。

扇状地の頂点を「扇頂」・末端を「扇端」・中央部を「扇央」と言います。

扇状地とは、河成堆積低地の小地形になります。

扇状地は、河川が山地から平野や盆地に移る所などに良く見られます。

複数の河川が複合してできた扇状地を「合流扇状地」といいます。

形成期が異なる扇状地が重なり合いできたものを「合成扇状地」といいます。

段丘化した扇状地を「開析扇状地」といいます。

 

次に、扇状地と三角州の違い・扇状地のでき方・三角州のでき方・広島平野は扇状地と三角州のどちら?・日本の扇状地と三角州はどこにある、などの紹介をします。

 

扇状地と三角州の違い

 

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扇状地と三角州の違いは、地形のできる場所です。

扇状地とは河川が山地から平野や盆地に移るところに見られる地形です。

土砂などが堆積した扇形のような地形になります。

扇状地は、山地を流れる河川が運搬した砂礫が、谷口を頂点として扇状に堆積した地形です。

複数の河川が複合した「合流扇状地」・形成期が異なる扇状地が重なった「合成扇状地」・段丘化した「開析扇状地」の以外にも扇状地と呼ばれるものがあります。

海底扇状地・侵食扇状地・火山麓扇状地・溶岩扇状地・土石流扇状地などです。

一般的な扇状地は「沖積扇状地」になります。

三角州は河川によって運ばれた土砂が、河口付近に堆積することで形成される三角形の地形です。

枝分かれした分流路と海岸線のなす形がギリシア文字の「デルタ(Δ)」に似ていることから、三角州をデルタと呼ぶこともあります。

三角州は、単純なデルタ状だけではありません。

円弧状三角州・カスプ状三角州・鳥趾状三角州などもあります。

次に、扇状地のでき方・三角州のでき方・広島平野は扇状地と三角州のどちら?・日本の扇状地と三角州はどこにある、などの紹介をします。

 

扇状地と三角州のでき方と広島平野

 

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扇状地と三角州の違いは、地形のできる場所です。

扇状地のでき方は、山地を流れる河川が運搬した砂礫が谷口を頂点として扇状に堆積した地形です。

三角州のでき方は、河口付近に河川によって運ばれた物質が堆積した地形です。

河川の上流から流れてきた砂などが堆積することにより形成される三角州は、大河の場合は河口に複数形成されることもあります。

三角州の形成の条件は大きく3あります。

・河川からの十分な量の土砂供給があること。

・河口付近の海底地形が土砂を堆積できる形態であること。

・河口付近の潮流が土砂を侵食し過ぎないことです。

広島市がある広島平野(ひろしまへいや)は、広島県南西部、広島湾の最奥に広がる平野です。

広島平野の三角州(デルタ)は太田川により形成された沖積平野になります。

広島平野の南部の広島市の中心市街地は、三角州の典型として知られています。

「太田川デルタ」・「広島デルタ」と呼ばれています。

次に、有名な日本の扇状地と三角州はどこにある、などの紹介をします。

 

日本の扇状地と三角州

 

扇状地と三角州の違いは、地形のできる場所です。

扇状地の三角州はでき方が違います。

日本の三角州(デルタ)では広島市中心市街地の広島デルタが有名です。

有名な日本の扇状地や三角州はどこにあるのでしょうか。

扇状地には、

・石狩川扇状地・忠別川扇状地・札内川扇状地・泉田川扇状地・荒川扇状地

・大川扇状地・那須扇状地・今市扇状地・鬼怒川扇状地・荒川扇状地・酒匂川扇状地

・笛吹川扇状地・釜無川扇状地・梓川扇状地・高瀬川扇状地、などがあります。

三角州には、

大阪平野(大阪府)・濃尾平野(愛知県)・広島平野(広島県)・徳島平野(徳島県)

・福岡平野(福岡県)・萩平野(山口県)・福島潟(新潟県)・酒田千石(山形県)

・河北潟南岸(石川県)・田鶴浜(石川県)・河口湖北岸(山梨県)・岩木川(青森県)

・小櫃川(千葉県)・宮川(長野県)・天竜川(静岡県)などがあります。