「どこの馬の骨」はなぜ馬?馬の骨の意味、例文
映画やテレビドラマなどで、「どこの馬の骨ともわからない」などの表現に接することがあります。
ストーリーの前後の内容から「馬の骨」の意味はなんとなく分かりますが、「馬の骨」の本当の意味を聞かれても答えられません。
「馬の骨」の意味や例文を知っていれば、ドラマや小説などを読んだときにストーリーを楽しめるのではないでしょうか。
「馬の骨」には、どのような意味や使い方があるのか知っていれば役立ちそうです。
次に、馬の骨の意味・馬の骨の語源・馬の骨の例文、などの紹介をします。
馬の骨
馬の骨の意味は、素性の分からない人を嘲る(あざける)言い方になります。
嘲る(あざける)とは、人を馬鹿にして悪く言ったり笑ったりする意味がある言葉です。
「馬の骨」とは、素性の分からない人を馬鹿にして悪く言う言葉になります。
成人している人で、出身地や育った環境が不明な者・人柄や職業が不明な者・素性が分からない者を「馬の骨」と言います。
元々は、「馬の骨」の「骨」には「人柄」という意味があります。
現在は、相手を嘲る意図を持つ意味合いに転じたと考えられています。
次に、馬の骨の語源・馬の骨の例文を紹介します。
馬の骨の語源
馬の骨の意味は、素性の分からない人を嘲る言葉になります。
「馬の骨」の語源は中国にあります。
中国の言い回しで、「一に鶏肋(けいろく)、二に馬骨」というのがあります。
中国では必要とされないもの、役に立たないものを表現するときに使われます。
役に立たないものの例として、「鶏肋=鶏の肋骨部分」と「馬の骨」が挙げられます。
「鶏肋」は小さすぎて使えない骨とされています。
「馬骨」は逆に大きすぎて使えず処分にも困る骨だとされています。
中国の役に立たない厄介なものを指す言葉の意味が転じて、素性の分からない人を嘲る言葉として使われるようになったとされています。
次に、「馬の骨」の例文を紹介します。
馬の骨の例文
「馬の骨」の意味は、素性の分からない人を馬鹿にして悪く言う言葉です。
「馬の骨」には、ネガティブなニュアンスが強い言葉です。
使い方には十分気を付ける必要がある言葉だとされています。
「馬の骨」の例文には、
・「どこの馬の骨だかわからない者」
・「どこの馬の骨だか知れない者」などがあります。
「馬の骨」は基本的に相手をあざけ、さげすむような状況で使われる表現になります。
交際する相手やビジネスで取引をする人物に使う場合は、疑念の感情を持っている時に使われます。
「馬の骨」は、良い意味で使われることはほとんどありません。