「裸足」と「素足」の違い
裸足と素足の違いを知っていますか。
裸足と素足の違いを知らないで、恥ずかしい思いをすることがあります。
また、裸足と素足の違いを知らないと、子供から質問されたときに間違った答えをしてしまうこともあります。
次に、裸足と素足の違い、などの紹介をします。
裸足
裸足と素足の違いが分かるために「裸足」の概要を紹介します。
裸足の読みは「はだし」です。
「はだし」の漢字表記には、「裸足」だけでなく「跣足」もあります。
「裸足」とは、履物をはかないこと・履物をはいていない状態の足のことなどの意味になります。
「裸足」とは、足に一切何も身に着けていないことです。
日本では、家の入り口で履物を脱ぐ習慣があることから、裸足で家の外に出ることは汚いこととされています。
昔の農村などでは、田植えなど裸足での作業もあることから、裸足でも帰宅時に足をきれいに洗えばよいと考える人もいたようです。
現代では、外で裸足になる機会は田植え期の水田周辺や海水浴場くらいしかありません。
日本では、明治期に西洋文化および西洋医学(破傷風予防など)の考え方が流入して以降は、外で裸足になることは避けられてきた傾向があります。
明治34年(1901年)の5月29日には、警視庁がペスト予防のため屋内を除き跣足(裸足)にて歩行することを禁止しました(庁令第41号)。
裸足の子供は自然児のイメージでみられることがあります。
裸足の子供には、たくましさや自由奔放の象徴という印象があり、テレビアニメの主人公などが裸足のこともあります。
テレビアニメの「アルプスの少女ハイジ」の主役のハイジもTVアニメでは裸足の設定になっていました。
裸足は規則を守らない野性児の印象でみられることもあります。
靴を履く規則がある小学校などの場合では、裸足で生活しようとすると、靴下・靴を履くように指導されます。
素足
裸足と素足を分かるために「素足」の概要を紹介します。
「素足」は、靴下や足袋などを身につけていない状態を指しています。
靴下・足袋・靴などを含めた一切のものを身につけない状態を表すのが「裸足」だったのに対して、「素足」は靴下やストッキングなどの衣類を身につけていない状態を表しています。
「素足」という場合は、何も身につけずに靴を履くことを前提に使われる言葉になります。
以上から、「素足で靴を履く」状態はありますが、「裸足で靴を履く」という状態は起こらいことになります。
裸足と素足の違いのまとめ
「裸足」は、靴・足袋・靴下などを一切何も身につけていない足の状態になります。
「素足」は、靴下・足袋・ストッキングなどの衣類を身につけていない足の状態になります。
「素足で靴を履く」と言う表現は使いますが、「裸足で靴を履く」とは言いません。
「裸足で靴を履く」と言うと、靴下・足袋・靴などを履かずに靴を履くという訳がわからない日本語になってしまいます。
日常生活で、「裸足」と「素足」のどちらの言葉を使ったがよいのか迷ったときには、靴を履いている状態なのか、靴を履いていない状態なのかがポイントになるようです。
靴も何も履いていない状態を表現したいのであれば「裸足」と言います。
「衣類」を身につけていない状態を表現するなら「素足」と言います。