高齢者をシルバーという理由。シルバーシートの由来。海外では?
高齢者専用のシートのことを「シルバーシート」と呼びます。
どうして「シルバー」の色が使われたのか、理由が気になる人も多いようです。
シルバーシートの由来を知っていれば、子供に聞かれたときに誤魔化さなくてもよいですね。
シルバーを英語表記すると「silver」になります。
「silver」の意味は、銀・銀製の・銀色、などになります。
世界では「シルバー(silver)」は「銀・銀色」のことですが、日本では「高齢者」の意味にも使われています。
高齢者を指す言葉に「シルバー」が使われたのは、高齢者の銀髪がイメージに合っているからという意見もあります。
只、銀髪の高齢者だけではなく、黒髪の高齢者も髪が薄くなった高齢者もいます。
英語の「silver(シルバー)」には「高齢者」の意味がないのに、どうして日本では高齢者のことを「シルバー」と呼ぶようになったのでしょうか。
次に、高齢者をシルバーと言う理由・シルバーシートの由来・海外の優先席、などの紹介をします。
高齢者とシルバー
高齢者のことをシルバーと呼ぶようになった理由には、シルバーシートが関係しているようです。
高齢者用の優先席(ゆうせんせき)のことをシルバーシートと呼んでいます。
現在、鉄道車両やバスなどに設置されている優先席は高齢者専用とは限りません。
高齢者・障害者・けが人・体調不良者・妊婦・乳幼児連れ(ベビーカー含む)などの、着席を優先や若しくは促す座席を「優先席」と呼んでいます。
日本で本格的にシルバーシート(高齢者優先席)が始まったのは、昭和48年(1973年)です。
昭和48年(1973年)の当時の敬老の日の9月15日に、「旧・日本国有鉄道(国鉄)」で始まりました。
和製英語の「シルバーシート(silver seat)」の名称で、中央線快速を始めとして東京・大阪の国電区間に、高齢者用の優先席が順次導入されたようです。
次に、シルバーシートの由来を紹介します。
シルバーシート
高齢者用の優先席のことをシルバーシートと呼びます。
シルバーシートと呼ばれるようになった理由は、「旧・日本国有鉄道(国鉄)」にあります。
次に、シルバーシートの由来を紹介します。
シルバーシートが生まれたのは、当時の国鉄が赤字だったことが原因です。
大量の座席シートを替える為のお金の捻出が困難な状況であったことで、在庫にあった予備布地を使ったことが理由のようです。
当時の国鉄で、高齢者の優先席と他の座席の色を区別することが提案されました。
赤字の国鉄では、大量の座席シートを替えるお金が無かったので、在庫にあったシルバーグレーの布地を高齢者用優先席の座席シートに使いました。
使われたのは、浜松工場の在庫の新幹線0系電車の座席に使う予備布地(シルバーグレー)でした。
海外の優先席
高齢者をシルバーと呼ぶようになった理由は、旧国鉄のシルバーシートが関係しています。
シルバーシートの由来は「旧・日本国有鉄道(国鉄)」にあります。
海外にも優先席はあります。
アメリカ合衆国のニューヨーク地下鉄には、「Priority seat」と表示された優先席が各車両に設置されています。
サンフランシスコのバスには、車内前方に優先席が設けられているのがあります。
カナダのバンクーバー市内のバスにも優先席が設けられています。
イギリスのダブルデッカーのバスには1階前方に優先席が設けられています。
イタリヤでもローマ地下鉄に優先席が設けられています。