水道の蛇口の中のギザギザ、網の役割。網が取れたらどうする?
水道の蛇口をジックリ見るとギザギザがあるようです。
水道の蛇口のギザギザ(網のようなもの)が付いている意味も気になりますね。
水道は、快適な生活を維持するのに不可欠な施設です。
水道には上水道・中水道・下水道・簡易水道・工業用水道などがありますが、「水道」という場合は一般的に上水道を指します。
水道(上水道)は、生活のために水を供給・処理する事業や施設になります。
水道の英語表記は、「water supplyやwater service」になります。
日本の水道法では、「水道」のことを“導管及びその他の工作物により、水を人の飲用に適する水として供給する施設の総体”と定義しています。
水道(上水道)では、水質汚染に対応する水処理が行われています。
取水や排水の際には、濾過や沈殿凝集、消毒などの処理が行われています。
浄水の水質を保ち、排水によって環境を汚染しないようにすることが上水道施設には求められています。
日本では、水質の維持や異臭改善のために活性炭やオゾンなどを使った高度浄水処理も行われています。
次に日本の水道・水道の蛇口・蛇口のギザギザや網の意味、などの紹介をします。
日本の水道
日本最古の水道(上水道)は室町時代後期(戦国時代)だと考えられています。
小田原城の城下町に「小田原早川上水」が建設されたのが、日本の水道(上水道)の最古の記録になっています。
江戸時代になると神田上水・玉川上水・千川上水などの水道(上水道)が建設されています。
日本全国に、一部を除いて上水道網が完成したのは1975年頃だとされています。
次に、水道の蛇口・蛇口のギザギザや網のようなものの意味、などの紹介をします。
水道の蛇口(じゃぐち)
水道の蛇口は、上水道の水道水を運ぶ管の出口部分やその部分の器具になります。
蛇口には、液体の流れの開閉のためや流量を調整する栓(バルブ)がついています。
水道の蛇口は、「水栓(みずせん)」やカランとも呼ばれます。
日本の近代水道が始まったのは、明治20年(1887年)の横浜です。
「蛇口」の名称の由来は、水道の初期の頃の水栓のデザインに「蛇」を用いたからとされています。
日本の近代水道初期に、道路脇の公共水飲み場用の水栓のデザインに蛇を用いたようです。
次に、水道の蛇口のギザギザや網のようなものの意味、などの紹介をします。
水道の蛇口のギザギザ
水道の蛇口のギザギザや、水道の蛇口に見える網のようなものの意味が気になる人も多いのではないでしょうか。
水道の蛇口のギザギザ・網のようなものは、「整流板(せいりゅうばん)」と呼ばれています。
公園や学校の水飲み場等にある360度旋回タイプの蛇口を回して先端を覗くと、ギザギザ・網のような金具を見ることができます。
水道の蛇口にギザギザ・網のようなものが付けられている意味は、蛇口から水がまっすぐに出るように調整するためです。
水道水は曲がりくねった水道管の経路を通ってから蛇口に到達します。
曲がりくねった水道管を通ったときのエネルギーが残ったままだと、蛇口から水が飛び散ってしまいます。
水の力と動きを抑止するために整流板(ギザギザ・網のような)が蛇口の先端についています。