木へんに神(榊)の意味、読み方、熟語、使い方
木へんに神と書いた漢字は「榊」になります。
「木」を部首にもつ漢字の「榊」の熟語には、どのような言葉があるのか気になりませんか。
「榊」の音読みや訓読みや使い方を知っていれば役立ちそうです。
「榊」は神社などの神事で使われているので目にする機会も多いと思います。
神社でのお祓いなどや、神前結婚式での神事でも榊を使いますね。
「榊」の語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であるとされています。
「榊」は常緑樹なので、さかえる(繁)ことから「繁木(さかき)」とする説もあります。
「榊」と「ヒサカキ」は混同されやすいので、榊は「本榊(ホンサカキ)」とも呼ばれることが多いようです。
「ヒサカキ」は、「シャシャキ」・「シャカキ」・「下草」・「ビシャコ」・「仏さん柴(しば)」・「栄柴(サカシバ)」などの地方名で呼ばれることが多いようです。
次に、木へんに神の「榊」のこと・「榊」の熟語・「榊」の音読みと訓読み・「榊」の使い方などの紹介をします。
木へんに神の「榊」
木へんに神の「榊」の部首は「木(もく)」の漢字です。
「榊」は、木部+10画の木部10画の漢字になります。
「榊」の総画数は14画になります。
JIS漢字水準は、JIS第1水準になります。
漢字検定は準1級になります。
「榊」は、モッコク科サカキ属の常緑小高木です。
神棚や祭壇に供える植物で、神道の神事にも用いられています。
「榊」は低木が多いですが、高さ12m・胸高直径は30cmになるものもあります。
「榊」の葉は、二列生の互生・厚みのある革質・つるっとした表面・楕円形です。
本州では茨城県や石川県以西~四国・九州に分布しています。
「榊」の固有の識別コードである文字コードは、「Unicode/UCS」・「JISX0213」・「戸籍統一文字番号」・「住基ネット統一文字」にあります。
「Unicode/UCS」の文字コードは、「U+698A」になります。
「JISX0213」の文字コードは、「1-26-71」になります。
「戸籍統一文字番号」の文字コードは、「173370」になります。
「住基ネット統一文字」の文字コードは、「J+B35E」になります。
次に、「榊」の熟語・「榊」の音読みや訓読み・「榊」の使い方を紹介します。
「榊」の熟語と訓読み・音読み
木へんに神と書く「榊」は、「神にそなえる木」の意味がある国字です。
「榊」の文字を使った一般的な熟語はなく、名前に多く使われています。
「榊」を使った名前には、
・真榊・榊原・榊葉・榊俶・榊莫山・榊原仟・榊舁き・榊原豊
・榊山潤・榊忠三・榊裕之・榊令輔・榊原康政・榊原紫峰
・榊原篁洲・榊原康政・榊原霞洲・榊原琴洲・榊原月堂・榊原鍵吉
・榊原康勝、などがあります。
「榊」の音読みはありません。
「榊」の訓読みは「さかき」です。
次に、「榊」の使い方を紹介します。
「榊」の使い方
木へんに神と書く国字の「榊」には熟語はありません。
「榊」には音読みはなく、訓読みは「さかき」になります。
「榊」は木へんに「神」と書くように「神にそなえる木」です。
日本では古くから神事に用いられる植物です。
古来から、植物には神が宿ると考えられていました。
先端がとがった枝先は神が降りるヨリシロとされています。
昔から先が尖った常緑の若松やオガタマノキなどが用いられていました。
近年は、身近な植物で枝先が尖っていて神のヨリシロにふさわしい「榊」や「ヒサカキ」が使われています。
「榊」は、家庭の神棚にも捧げられています。
月の1日と15日に2度とりかえる、習わしになっています。
常緑樹でもあることから庭木としても使われています。
田舎などでは庭先に「榊」を植えている家庭が多ですね。