決済と決裁の違い、意味とビジネスでの使い方
「決済」と「決裁」の違いが分からなければ、決済と決裁の使い方を間違うことがあります。
決済の読みは「けっさい」で、決裁の読みも「けっさい」です。
読みは同じ「けっさい」ですが、ビジネスシーンでは「決済」と「決裁」の使い方は違います。
ビジネスシーンで困ったことにならないように「決済」と「決裁」の違いを調べました。
「決済」と「決裁」の意味が分かれば使い方を間違うことはありませんね。
次に、「決済」と「決裁」の違い・「決済」と「決裁」の使い方について紹介します。
決済とは
「決済」と「決裁」の違いが分かるために「決済」の概要を紹介します。
一般的には「決済」とは、債権・債務のうちお金に関するものについて、実際にお金の受払をして債権・債務を解消することです。
様々な経済取引では、お金を支払ったり品物等を引き渡したりする義務が発生します。
これらの義務を「債務」と呼び、相手方の権利を「債権」と呼びます。
例えば、テレビを売買する取引を行うと、買い手はテレビを受け取る代わりに代金を支払う債務が発生します。
売り手にはテレビを引渡す代わりに、代金を受け取る債権が発生します。
実際のお金の支払い・受取りによって決済を行うことで債権・債務が解消されます。
以上のように、決済とは債権・債務を解消することをいいます。
国債・社債・株式等の証券の売買取引等に伴って行われる証券の受渡しを「証券決済」と呼んでいます。
決済手段(決済に使われる手段)はお金になります。
一般的には、銀行券(お札)や貨幣(硬貨)がお金として用いられています。
広い意味でのお金には、個人や企業が金融機関に保有している当座預金・普通預金や、金融機関が日本銀行に保有している当座預金などがあります。
次に、決裁のこと・決済と決裁の使い方の紹介をします。
決裁
「決済」と「決裁」の違いが分かるために「決裁」の概要を紹介します。
ビジネスシーンでは「決裁」という言葉を聞くことが多くなります。
ビジネスシーンでは、「決裁」と混同しがちなビジネス用語もあるので「決裁」の言葉の意味を知ることは大切です。
責任者(上司など)が、部下等が提出した案を採用するか却下するかを決めることを「決裁」と言います。
ビジネスシーンでは、案件の話はまとまっているのに責任者(上司等)の決裁が下りないで案件が進まないケースが発生します。
自分が進めている案件を成功させるためには、決裁が下りるよう説得する努力が大切です。
決裁が下りるための説明のポイントは、その案件の必要性にあります。
具体的に有用なことや利益性を説明することが大切です。
次に、決済と決裁の使い方を紹介します。
決済と決裁の使い方
決済と決裁の違いは、債権・債務の解消と案件の採用&却下の判断になります。
決済・決裁 使い方を紹介します。
決済と使った例では、
・現金で決済する・手形で決済する・債務を決済する・電子決済などがあります。
決裁を使った例では、
・社長の決裁が下りた・部長の決裁が下りない・企画書の決裁・電子決裁などがあります。