手の指の汗疱はコレが原因!治療法や薬を知ってる?

汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)は、手掌・足底に痒みを伴う小水疱を発症する皮膚病です。

湿疹性の皮膚疾患の汗疱状湿疹は、異汗性湿疹(いかんせいしっしん)・指湿疹(ゆびしっしん)や、汗疱(かんぽう)と言われることもあります。

手の指の汗疱状湿疹は、手掌や足底に小水疱が左右対称に発症します。

小水疱を放置すると、乾燥してがさがさになります。

足に現れた場合は水虫と間違われることがあります。

汗疱状湿疹には菌は存在していないので感染の心配はありません。

汗疱状湿疹では、水疱がでる前の初期段階では非常に強い掻痒や不快感があります。

小水疱が合わさって大きな水疱になることもあります。

汗疱状湿疹の水泡は、春・夏に悪化して秋になると軽快することが多いとされています。

 

次に、手の指の汗疱状湿疹の原因・予防・治療法や薬などの紹介をします。

 

手の指の汗疱状湿疹の原因

 


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手の指の汗疱状湿疹は、多汗症の人に多いと言われています。

多汗症の人に多いのは、汗が外に出ず皮膚内のpHが低くなって炎症や湿疹を誘発すると考えられています。

汗疱状湿疹は、汗疹(あせも)と湿疹の特徴が混ざりあった感じです。

汗腺自体の異常や汗腺自体の炎症とは違います。

手の指の汗疱状湿疹の原因では、金属アレルギー・慢性の副鼻腔炎・扁桃炎による病巣感染・喫煙などがあります。

手の指の汗疱状湿疹は、ストレス・自律神経失調症で悪化すると考えられています。

手の指の汗疱状湿疹が気になる人は、金属アレルギーの貼付試験(パッチテスト)をおススメします。

手の指の汗疱状湿疹の予防は、高温多湿をできるだけ避けるようにするのが適切です。

 

汗疱の治療と薬

 

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手の指の汗疱状湿疹の有効な治療法は見つかっていません。

手の指の汗疱状湿疹は、最新医療技術でも完全に治すのは無理のようです。

汗疱状湿疹の炎症自体が抑えられても、アレルギー反応等で次々に新たな汗疱を発症することがあります。

汗疱を抑制させる方法では、抗炎症作用のステロイド外用剤・尿素軟膏などの角質溶解剤・制汗作用のある20%塩化アルミニウム水などの薬が使われることがあります。

汗疱の痒みが強い場合には、抗アレルギー薬を使用することもあります。

 

他の病気かも?

 

手の指の小水疱がでても、かゆみがない軽症の場合は特別な治療をしなくても角層が剥がれて正常皮膚に戻ります。

紅斑や強いかゆみがある場合は汗疱状湿疹・異汗性湿疹と呼ばれます。

汗疱状湿疹の場合は症状に合わせて湿疹の治療を行います。

汗疱状湿疹と似ている病気に、接触皮膚炎・掌蹠膿疱症・白癬(ミズムシ)があります。

大きな水疱が手掌足底を超えて躯幹・四肢に発生するときは水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡など)が疑われます。

水疱性類天疱瘡は高齢者が多く発症します。

水疱性類天疱瘡は、個々の水疱が大きくて、水疱以外にもかゆみを伴う紅斑がでます。

皮膚に水疱や炎症やかゆみがあるときは、早めに皮膚科医の診察を受けてください。