つらい手指の発疹。かゆみ、痛みを改善するには?

手指の発疹では手足口病が有名ですね。

手足口病の原因は、「コクサッキーウイルスの一種」だと言われています。

手足口病はウイルス性疾患になります。

手足口病の病名は、手の平・足の裏・口内に水疱が発生することに由来しています。

乳児や幼児によく見られる疾患ですが、手足口病は成人が発症することもあります。

夏季を中心に流行して汗疹と間違えられやすいので注意が必要です。

手指が「痒い」・「痛い」症状では、主婦湿疹と呼ばれる手湿疹の可能性もあります。

料理や洗濯など水仕事の多い女性の発症が多いことから主婦湿疹(手湿疹)という名前がついています。

主婦湿疹(手湿疹)の病名は、「進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)」・「接触皮膚炎」・「刺激性皮膚炎」などです。

「進行性指掌角皮症」・「接触皮膚炎」・「刺激性皮膚炎」は、通常の手荒れとは違います。

痒みが強い・水泡ができる・化膿するなどの症状もあります。

「進行性指掌角皮症」・「接触皮膚炎」・「刺激性皮膚炎」は、皮膚科でのキチンとした治療を受けることが大切です。

 

次に、手指の発疹について紹介します。

 

手足口病

 

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手指の発疹では、乳児・幼児だけでなく成人も発症する、ウイルス性疾患の手足口病が知られています。

手足口病の感染経路は、感染者の鼻や咽頭からの分泌物や、便などによる接触感染です。

飛沫感染も起こるので注意が必要です。

手足口病の感染から発症までの潜伏期間は3~5日程度です。

初期症状は発熱と咽頭痛です。

1~2日後には手掌・足底・膝裏・足の付け根・臀部などに痛みを伴う水疱性丘疹が発生します。

口内にも水疱が発生します。

水泡性丘疹が発生して7~10日間続きます。

多くの場合は、1週間~10日程度で自然に治癒します。

 

主婦湿疹の症状

 

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手指の発疹は主婦湿疹と呼ばれる、「進行性指掌角皮症」・「接触皮膚炎」・「刺激性皮膚炎」の可能性があります。

主婦湿疹の症状は2つに分けられます。

乾燥型と浸潤型です。

乾燥型の症状は、・皮膚が硬くなりゴワゴワになる・指にひび割れが起こる・指紋がなくなるなどです。

浸潤型の症状は、水泡ができる・小さな発疹や発赤ができる・かゆい・指が腫れる・患部がジュクジュクするなどです。

 

主婦湿疹の原因

 

主婦湿疹と呼ばれる手指の発疹の原因には、洗剤やシャンプーによる乾燥と、刺激による乾燥や炎症があります。

手の肌表面は薄い皮脂で覆われて水分蒸発防止などの乾燥から肌を守っています。

1日に何度も水やお湯で洗うことが多い手指の場合は、皮脂が洗い流されて乾燥します。

界面活性剤を含む洗剤・シャンプーは皮脂を洗い流します。

水仕事が多い主婦や水を扱う仕事の人の発症が多くなります。

洗剤から手を守る目的のゴム手袋が皮脂を奪うこともあります。

主婦湿疹の人には綿の手袋をおススメします。

綿の手袋をつけてからその上にゴム手袋をつけるようにすれば予防できます。