「うがった見方」は褒め言葉?意味、使い方、類語など
穿った見方の正しい使い方を知らないと恥ずかしいことになりそうです。
穿った見方にはどのような類語があるのか知っていれば役立ちます。
文化庁の広報誌の「ぶんかる」の言葉のQ&Aでも「うがった見方」についての紹介があります。
文化庁広報誌の「ぶんかる」のサイトを覗いてみませんか?
・エデュケーションの視点から各地の美術館・博物館の直食ある取り組みを紹介した「いきいきミュージアム」
・敬語の使い方や慣用句の正しい使い方、外来語の意味などを問題形式で紹介した「言葉のQ&A」
・各地の博物館の活動を漫画で分かりやすく紹介した「博物館ななめ歩き」
・地域で活躍する外国人の視点から見た日本語の魅力や地域の魅力を紹介した「地域の日本語教室からこんにちは!」
・日本各地に伝えられてきた祭りや行事をピックアップして紹介した「祭り歳時記」
・若手映画作家育成事業の紹介の「若手映画監督の声」
・舞台をもっと楽しむために各地の劇場から鑑賞のツボを紹介した「ようこそ劇場へ」
・国立美術館発信の美術鑑賞の楽しみ方や作家情報、教育普及事業の取り組みなどを紹介した「アートダイアリー」
・国立文化財機構の「文化財のトビラ」などのサイトがあります。
次に、文化庁の広報誌の「ぶんかる」の言葉のQ&Aや辞書などから、穿った見方の意味や使い方や穿った見方の類語などの紹介をします。
穿った見方
穿った見方の使い方や穿った見方の意味や類語についての紹介をします。
「穿った見方をする・うがった見方をする」の本来の意味は、「物事の本質を的確に捉えた見方をする」になります。
「うがった見方」に使われている「うがつ」を辞書で調べると次のようになります。
「新明解国語辞典 第7版」の「うがつ・穿つ」は、
・「穴を開ける」意味のやや古風な表現
・人情の機微や事の真相などを的確に指摘する
・「衣類やはきものを身につける」意味の古風な表現などとなっています。
「岩波国語辞典 第7版 新版」の「うがつ・穿つ」は、
・(穴を)あける・(穴を)掘る・(穴を)つきぬく
・比喩的に,突き抜けて進む・着ける・はく
・物事や人情の隠れた真の姿にたくみに触れるなどと説明してあります。
「うがつ(穿つ)」とは,「穴を掘る」ということになります。
「穿つ」から転じて「物事を深く掘り下げ,本質を的確に捉える」という意味でも用いられる言葉として使われています。
穿った見方の使い方
「穿った見方をする・うがった見方をする」意味は、物事の本質を捉えようと鋭い視点で見ることです。
「君はうがった見方をするね」と使われた場合は、表面からは理解できない物事の真相を突いた見方ができるねと評価していると考えられます。
「穿った見方をする・うがった見方をする」という意味を“疑って掛かるような”と受け取ってしまっては間違いです。
本来の「穿った見方をする・うがった見方をする」意味は、物事の本質を捉えようと鋭い視点で見ることになります。
次に、 穿った見方の類語を紹介します。
穿った見方の類語
「穿った見方・うがった見方」の使い方を間違えないように注意してください。
「穿った見方・うがった見方」である事柄の真相に近づくことで、一般には気付かないような事情にまで立ち入ることもあります。
不味いところを探られる側にとっては「穿った見方・うがった見方」は必ずしも気持ちのいいものではなりません。
探られる側は何かを疑われているように感じるかもしれません。
「穿った見方・うがった見方」という言葉が余り良くない意味合いで捉えられるようになってきたのは、探られる側の事情が重なったことではないかと推測されます。
「穿った見方・うがった見方」の類語には、
・真相を見抜ける見方
・深く掘り下げた見方
・本質を突く見方などがあります。
穿った見方は間違われることが多い言葉なので、相手を見て類語に置き換えたほうが良い時もあります。