爆弾低気圧と台風の違い※いつから使われた用語?

最近の天気予報などで、爆弾低気圧が予測されるので大雨や大雪や強風に注意してくださいなどと聞くことがあります。

低気圧とは英語でlow pressureと言います。

周囲より気圧の低い部分を低気圧といいます。

周囲より気圧が低いのが低気圧の定義なので、中心気圧が1気圧 (1013hPa) より高い低気圧も珍しくはありません。

冬季にシベリア高気圧の圏内に発生する低気圧の中には1030hPa以上のものもあるようです。

1気圧よりも高いのに低気圧とはちょっと変ですが、低気圧は雲を伴い雨や雪や風をもたらすので注意が必要です。

爆弾低気圧だけでなく、低気圧にはたくさんの種類があります。

国土交通省の気象庁で分類されている低気圧には、

・温帯低気圧・地形性の低気圧・熱的低気圧

・副低気圧・東シナ海低気圧・台湾低気圧

・アリューシャン低気圧・二つ玉低気圧・日本海低気圧

・南岸低気圧・台風並みに発達した低気圧・爆弾低気圧・超低気圧などがあります。

次に、爆弾低気圧や台風について紹介します。

 

爆弾低気圧とは

 

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爆弾低気圧は、中心気圧が24時間で24hPa×sin(緯度=φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧になります。

例えば北緯40°なら、24h×0.643/0.866=24h×0.742=17.8hPa/24hが基準になります。

爆弾低気圧のことをまとめると、温帯地域で偏西風の寒気と赤道方面からの暖気がぶつかって発生した低気圧です。

中心気圧が24hで24hPa以上下がった低気圧になります。

爆弾低気圧の発生場所は海上と陸地があります。

前線を伴っていて暖気と寒気が交じり合って発生して温度差で発達します。

 

台風とは

 

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台風は、

・北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在すること

・低気圧域内の10分間平均の最大風速が17m/s(34ノット、風力8)以上のものです。

台風の発生場所は海上になります。

爆弾低気圧のように陸上で発生することはありません。

台風には前線がありません。

海面からの水蒸気の上昇エネルギーを基にして発生して発達します。

 

季節は問わない

 

爆弾低気圧の特徴は季節を問わないことです。

中心気圧が24時間で24hPa以上下がった低気圧なので、短時間に急速に発達して災害の原因にもなります。

短時間で台風並みの暴風雨や暴風雪による被害を起こします。

日本で発生する爆弾低気圧は、冬から春にかけての季節の変わり目が多くなります。

「春の嵐」などと昔から呼ばれています。

瞬間的には台風を超える威力があるので注意の必要があります。