「負けるが勝ち」の意味、由来、使い方、例文。類義語は何?
子供のころからよく聞かされていた格言に「負けるが勝ち」というのがあります。
どうして「負けるが勝ち」なのか、なぜ負けるのが勝ちになるのか分からなかった思い出があります。
一見すると矛盾する言葉が合わさった「負けるが勝ち」という格言は、社会に出て仕事をするようになると納得することもあります。
次に、ビジネスで役立つ格言・負けるが勝ちの意味・負けるが勝ちの由来・負けるが勝ちの類語など紹介をします。
ビジネスで役立つ格言
有名な格言に「負けるが勝ち」があります。
一見矛盾しているような「負けるが勝ち」という諺はビジネスの世界でも大切です。
「負けるが勝ち」の他にも、ビジネスに役立つ格言はたくさんあります。
・人間は努力する限り迷うものだ
・機会が二度扉をたたくなどは考えるな
・学問なき経験は経験なき学問に勝る
・忍耐は運命を左右する
・間違いをせずに生きるものは、それほど賢くない
・柔軟性を持っているものは、いくら年をとっても若い者だ
・最善のものを希望せよ、しかし最悪のものに備えよ
・食べるために生きるな、生きるために食べよ
・プロは言い訳をしない
・仕事を追え仕事に追われるな
・不能の一字はただ愚人の辞書にあり
・狐は我が身をとがめずして罠を責める
・機会が人を見捨てるよりも、人が機会を見捨てるほうが多い、などです。
次に、負けるが勝ちの意味・負けるが勝ちの由来・負けるが勝ちの類語を紹介します。
負けるが勝ちの意味と由来
「負けるが勝ち」の格言は一見矛盾しているようですが、ビジネスシーンでは大切なことです。
「負けるが勝ち」という格言はなぜ生まれたのでしょうか。
負けるが勝ちの本当の意味や由来などの概要を紹介します。
「負けるが勝ち」には、あえて相手と争わないで勝利や利益を譲ることが、最終的には自分の勝利や利益につながるという意味があります。
「負けるが勝ち」の言葉が伝えようとしているのは、少ない利益を得るために無理をするよりも、あえて無理をしないで最終的に大きな利益をえれば良いということではないでしょうか。
「負けるが勝ち」の言葉の由来は、「江戸いろはかるた」だとする説があります。
「江戸いろはかるた」とは、「いろはにほへと・・・・」の47のかな文字に対応した慣用句を札にした「かるた」のことです。
「江戸いろはかるた」には、「花より団子」や「犬も歩けば棒に当たる」などの言葉も含まれています。
「負けるが勝ち」の言葉は、「江戸いろはかるた」の「ま」の札に使われています。
「負けるが勝ち」の言葉が「江戸いろはかるた」に使われた理由は不明です。
「負けるが勝ち」の類語
「負けるが勝ち」は一見矛盾した言葉なのになぜ使われ続けているのでしょうか。
「負けるが勝ち」は「江戸いろはかるた」が由来だとする説が有力です。
江戸時代の「かるた」に登場するほど「負けるが勝ち」という言葉は大切だと考えられていたようです。
「負けるが勝ち」の類語には、
・「損して得とれ」
・「逃げるが勝ち」
・「三十六計逃げるにしかず」などもあります。
最終的に勝負に勝つためや、商売で利益をえるためには、戦わないことや逃げることも必要だということを表している言葉です。