100万人に一人のボンベイ型の血液型。輸血は?日本に何人?

人(ヒト)の血液型として国際輸血学会が認定している型は37種類もあります。

血液の英語表記は「blood」です。

血液は、動物の体内を巡る主要な体液です。

全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための大切な媒体が「血液」です。

血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠なものです。

人(ヒト)の血液量は体重のおよそ1/13とされています。

男性で約8%・女性で約7%の重さの血液になります。

例えば、体重100kgの男性の場合、約8kgが血液の重さになります。

血液の流れを血流もしくは血行といいます。

血液が流れている管を血管といいます。

体液を体内で流通させる仕組みを「血管系・循環器系」といい、血管系には「開放血管系」と「閉鎖血管系」があります。

人(ヒト)などの脊椎動物は「閉鎖血管系」なので、血液は血管の内部のみを流れます。

 

次に、血液と血液型・ボンベイ型の血液型・輸血とボンベイ型・日本にボンベイ型は何人いる?などの紹介をします。

 

血液と血液型

 

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血液の主な役割は、「呼吸」・「栄養」・「作用物質の運搬」・「防御」・「体温調整」・「排出」・「代謝産物運搬」・「pH調整」・「水分代謝調整」などです。

血液は呼吸によって酸素および二酸化炭素の運搬をしています。

糖・脂質・アミノ酸・タンパク質等のエネルギー基質の運搬や、各種ホルモンなど作用物質の運搬もしています。

外傷に対しては、止血や傷を塞ぐ作用をします。

細菌への免疫機能発露や異物に対する抗体生成も行っています。

血液は、組織で産生された代謝老廃物を、肺・腎臓・肝臓・皮膚・腸管などの器官に運搬しています。

水分代謝を調整して、血圧や組織液の浸透圧などをコントロールするなどもしています。

血液の主な分類方法には、

・ABO式血液型・Rh式血液型・MNSs式血液型・P式血液型・ルセラン式血液型

・ケル式血液型・ルイス式血液型・ダフィー式血液型・キッド式血液型・ディエゴ式血液型

・その他の赤血球抗原による血液型・ヒト白血球型抗原、などがあります。

ABO式血液型の中にボンベイ型と呼ばれる血液型があります。

次に、ボンベイ型の血液型・輸血とボンベイ型・日本にボンベイ型は何人いる?などの紹介をします。

 

ボンベイ型

 

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37種類もある人(ヒト)の血液の主な分類方法に、ABO式血液型があります。

ABO式血液型は、ヒトの場合はA型・B型・O型・AB型の4型に分類します。

型を決定する対立遺伝子はA・B・Oの3種です。

遺伝子型はAA・BB・AB・AO・BO・OOの6種があります。

O型の亜型にボンベイ型やパラボンベイ型があります。

ボンベイ型は「Oh」と表記されます。

ボンベイ型は、インドのボンベイ(現・ムンバイ)で発見されて命名されています。

Oh型(ボンベイ型)が生まれてくるのは遺伝だとされています。

ボンベイ型の子供の親は、ABO式血液型ではO型の異種に属しますがこれは分類上の話になります。

ボンベイ型は、A型やB型の遺伝子を持っていても通常の試験ではO型と判定されてしまわれます。

通常、赤血球はH抗原が付いています。

このH抗原にA抗原が付けばA型・B抗原が付けばB型・A、B両抗原が付けばAB型・H抗原までの場合はO型になります。

ボンベイ型の場合はこのH抗原がないのでAもBも付きません。

このように、H抗原がない血液型をボンベイ型といいます。

H抗原を持たないため抗H抗体を自然抗体として持っています。

抗H抗体は体温で反応するので、ボンベイ型にO型を含むH抗原のある型の血液を輸血できません。

ボンベイ型の赤血球製剤を輸血する必要があります。

ボンベイ型の表記は「Oh」ですがO型血液を輸血できないので、厳密にはO型と全く別の血液型とされています。

次に、日本にボンベイ型は何人いる?の紹介をします。

 

日本のボンベイ型は

 

ボンベイ型の表記は「Oh」ですが、O型血液を輸血できません。

ボンベイ型の血液型の人は日本に何人程度いるのでしょうか。

H抗原がない血液型をボンベイ型と言います。

ボンベイ型の日本人数は100名程度だと言われています。