閑古鳥はどんな鳥、鳴き声?人がいないと「閑古鳥が鳴く」と言う理由
閑散とした店内を指して、“閑古鳥(かんこどり)が鳴いている”と表現することがあります。
閑古鳥という鳥は実在するのでしょうか。
本当にいるとすれば閑古鳥とはどんな鳥なのか気になりますね。
また、閑古鳥の鳴き声も聞きたいです。
閑散とした客がいないお店に例える鳥の鳴き声とは、どのようなものなのでしょうか。
次に、閑古鳥とはどんな鳥・閑古鳥の鳴き声、などの紹介をします。
閑古鳥とはどんな鳥
閑古鳥とはどんな鳥なのか気になる人も多いようです。
「閑古鳥」の読みは「かんこどり」です。
閑古鳥とは、「カッコウ」のことです。
「カッコウ」を漢字表記すると「郭公」になります。
カッコウ(郭公)には、「閑古鳥(かんこどり)」以外にも「合法鳥(がっぽうどり)」という呼び名もあります。
カッコウは、ホトトギス目ホトトギス科に分類されています。
ユーラシア大陸とアフリカで広く繁殖している鳥で、日本には夏鳥として5月ごろに飛来します。
カッコウ(閑古鳥)は、日本では主に山地に生息しています。
カッコウの和名の「郭公」は、オスの鳴き声に由来しているとされています。
他言語でも、カッコウ(閑古鳥)のオスの鳴き声が名前の由来になっていることが多いようです。
カッコウ(閑古鳥)は動物食で主に毛虫を食べています。
昆虫類を始めとする節足動物等が好物のようです。
カッコウ(閑古鳥)は、「托卵」を行う種類の鳥としても有名です。
カッコウ(閑古鳥)は、オオヨシキリ・ホオジロ・モズ等の巣に托卵します。
近年ではオナガに対しても托卵を行うことが確認されていようです。
閑古鳥の鳴き声
閑古鳥とはどんな鳥と子供に聞かれたら「カッコウ」と答えてください。
閑古鳥の鳴き声は“カッコウ”です。
閑古鳥・合法鳥の、カッコウという鳴き声は、格別もの悲しい印象に聞こえることが多いですね。
松尾芭蕉という有名な俳人も閑古鳥の句を詠んでいます。
閑古鳥の鳴き声に同調した寂しい気持ちを詠んでいます。
「憂き我を寂しがらせよ閑古鳥」です。
松尾芭蕉が感じたように、林や森から聞こえてくる“カッコウ”の鳴き声を聞くと寂しい気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
閑古鳥が鳴く意味
閑古鳥とはどんな鳥?閑古鳥の鳴き声は?と聞かれたら「カッコウ」と答えてください。
松尾芭蕉も俳句で寂しい気持ちを詠んだように、「カッコウ」の鳴き声には寂しいイメージがあります。
「閑古鳥が鳴く」という意味には、「たいへん静かで物寂しい」といった状態になります。
「お客が入らなくて流行っていない店」や、「商売が流行らない状態」、などを例えて、
「閑古鳥が鳴く」と表現しています。
閑古鳥の鳴き声が、切なくもの悲しい気分を誘うことから使われているようです。