マンゴーを食べると口、肌がかぶれる理由

マンゴーを食べると“かぶれ”が発症することがあるので注意が必要です。

マンゴーはウルシ科マンゴー属の果実です。

檬果・芒果・菴羅(あんら)・菴摩羅(あんまら)とも呼ばれます。

原産地はインドからインドシナ半島周辺です。

紀元前の4000年以上前からインドでは栽培されていたようです。

マンゴーの樹は仏教では聖なる樹とされています。

ヒンドゥー教では万物を支配する神のプラジャーパティの化身とされています。

現在では500種以上の品種が栽培されています。

現在の生産国は、インド・メキシコ・フィリピン・タイ・オーストラリア・台湾になります。

日本でも沖縄県・宮崎県・鹿児島県・和歌山県・熊本県で主に栽培されています。

マンゴーの食べ方では、中心にある種に沿って熟した実を切って生のまま食用にするのが一般的です。

加工品ではジュース・ピューレ・缶詰・ドライフルーツなどがあります。

マンゴーはムース・ケーキ・シャーベット・スムージー・グミなどの洋生菓子にも使われています。

東南アジアでは熟す前のマンゴーを使った炒め物料理があるようです。

マンゴーの栄養成分ではβ―カロテン・ビタミンC・カリウム・クエン酸が含まれています。

マンゴー1個を食べるとビタミンCの1日摂取量の半分を摂取できます。

β―カロテンは果物の中でもトップクラスの含有率です。

 

次に、マンゴーとかぶれの原因や対処法について紹介します。

 

マンゴー

 

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マンゴーは熟していればスーパーや八百屋さんで購入してスグに美味しく食べられますが、未塾を購入したら追熟させる必要があります。

未塾のマンゴーの追熟の方法は、直射日光が当たらない冷暗所で追熟させます。

完熟状態になったらビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存してください。

国産マンゴーは完熟してから店頭に並ぶので購入後はスグに食べることができます。

未熟の輸入マンゴーを購入したらスグに食べないで追熟するのを忘れないでください。

 

マンゴーを食べてかぶれた!

 

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マンゴーを食べてかぶれることがあるので注意が必要です。

美味しそうなマンゴーの果肉かぶりついた後で1日や2日たって口のまわりや手などがかぶれることがあります。

マンゴーによる接触皮膚炎です。

マンゴーはうるし科の植物です。

かぶれの原因物質は主にマンゴーの果皮・葉・樹液に含まれています。

マンゴーの皮をむいた人は手に赤く痒い小水疱・丘疹・腫れができることがあります。

マンゴーの果肉にも少量存在するので口の周りがかぶれます。

マンゴーの接触皮膚炎が心配な人は、直接果肉にかぶりつかないで細かく切った果肉をフォークなどで食べてください。

しかし、完全に安全とは言えないので注意は必要です。

ウルシ科の植物にはカシューナッツ・ピスタチオ・ウルシ・ハゼ・ドクヅタなどがあります。

ウルシ科の植物にかぶれやすい人はマンゴー皮膚炎への注意が必要です。

マンゴー皮膚炎になりやすい人は、ウルシ科ではないギンナンの果皮・イチョウの葉などと交差反応性があるので注意が必要になります。

 

マンゴーを食べてかぶれたら

 

マンゴーを食べてかぶれたら皮膚科で診察してください。

皮膚科では問診や病歴からマンゴー接触皮膚炎か否かを診断してもらえます。

初めてかぶれた人はマンゴーが原因でかぶれることに気づかないケースもあります。

医師にはかぶれの原因と考えられる食習慣と生活習慣を全て説明することが大切です。

マンゴー皮膚炎は急性皮膚炎なので、ステロイド外用剤と必要に応じた抗アレルギー剤の内服で回復します。

マンゴー皮膚炎は正しく治療すれば数日で回復しますが、気になる人はマンゴーの摂食また調理を避けることが大切です。