大使館、領事館、公使館の違い

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大使館と領事館と公使館の違いが良く分からない人も多いのではないでしょうか。

大使館・領事館・公使館は、国際法上は、(外交)使節団の公館になります。

外交関係に関するウィーン条約の規定で、大使館の敷地は設置した国(派遣国)の管轄権が適用されます。

大使館に対しては、接受国は原則として管轄権を行使できません。

総領事館は大使館に準じる特権・免除を受けます。

 

次に、大使館と領事館と公使館の違いの紹介をします。

 

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大使館

 

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大使館と領事館と公使館の違いを分かるために「大使館」の概要を紹介します。

大使館の英語表記は「Embassy」になります。

大使館は、国交が成立している他国に自国の特命全権大使を駐在させて公務を執行する役所になります。

大使館は、派遣先の国の首都または主要都市に置かれています。

派遣元の国を代表して、派遣先の国での外交活動を行います。

大使館の業務には、ビザの発給・パスポートの発行・パスポートの更新・滞在先での自国民の保護といった援助などの領事サービス・広報や文化交流活動・情報収集活動などがあります。

大使館を含む在外公館は、国際法において外交特権を有しています。

大使館を含む在外公館の敷地は不可侵であり、設置された国家(受け入れ国・接受国)の官憲は特命全権大使の同意無しに立ち入ることが出来ません。

租税などについても、全て本国の領土と同じ扱いを受けます。

大使館の敷地内はその大使館設置国の領土と同じと考えられて、敷地内は大使館設置国の法律が適用されています。

 

領事館

 

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大使館と領事館と公使館の違いを分かるために「領事館」の概要を紹介します。

領事館の英語表記は「Consulate」になります。

領事館は、領事の活動の拠点として設置される在外公館になります。

大使館は、通常接受国の首都におかれていますが、主な総領事館は首都とは別の主要都市に設置されます。

大使館と総領事館・領事館を首都とは別の主要都市に設置するのは、戦争・災害などといった不測の事態のリスク分散を考えてのことです。

大使館に不測の事態が発生すれば、総領事館・領事館に大使館の機能をスムーズに移転できます。

領事サービス上は大使館とほぼ同様になります。

領事が接受国において職務を行います。

派遣国を政治的に代表して接受国政府と交渉する権限はありません。

自国民の保護・査証の発行・証明書の発行・他国の情報収集・友好親善・国際会議の準備等を行います。

領事および領事館は主として地勢的な便益のために設置されています。

総領事館・領事館の設置は派遣国の任意になります。

アメリカ合衆国には14の日本総領事館が設置されています。

国際法上は、総領事が館長である在外公館を総領事館と呼びます。

領事が館長である在外公館を領事館と呼びます。

副領事が館長であれば副領事館・代理領事が館長であれば代理領事事務所と呼びます。

総領事・領事・副領事・代理領事は領事官の階級です。

 

公使館

 

大使館と領事館と公使館の違いを分かるために「公使館」の概要を紹介します。

在外公館とは、国が他国との外交や自国民の保護や、他国民への査証業務の提供のために他国内へ設置した施設になります。

日本の在外公館は外務省に所属していて世界各地に存在しています。

日本の在外公館には、大使館・総領事館・政府代表部・日本国政府在外事務所などがあります。

在外公館の出先機関には領事事務所と兼勤駐在官事務所があります。

大使は接受国の元首に対して、公使は外務大臣に対して派遣されるものとされています。

現在の日本の外交使節で、公使が長となっている在外公館はありません。


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