不倶戴天の意味、由来、読み方、類語、対義語、使い方、例文

不倶戴天の読み方を忘れている人も多いのではないでしょうか。

現代の日常生活では「不倶戴天」などの言葉を使うことはないので仕方がありませんね。

「不倶戴天」の読みは「ふぐたいてん」になります。

「不倶戴天(ふぐたいてん)」の意味は、「とても許すことができない敵」・「同じ空の下には一緒にいることができない」・「同じ天の下には生かしておかない」・「同じ空の下に存在することを許せない」などの意味になります。

「不倶戴天(ふぐたいてん)」とは深い憎しみや恨みなどで、許容できない深い増悪を表す言葉になります。

「不倶戴天(ふぐたいてん)」の英語には、「mortal enemy」などがあります。

「mortal enemy」の意味は、あなたを殺したがっている敵になります。

「不倶戴天(ふぐたいてん)」の由来や語源は中国の「礼記(らいき)」だとされています。

「礼記(らいき)」は、古代中国の儒学者たちがまとめた書物です。

「礼記(らいき)」は、人の社会での基本精神である道徳や倫理に関することを記した書物になります。

「礼記(らいき)」典礼の「父のあだはともに天をいただかず」に由来しているようです。

「父のあだはともに天をいただかず」とは、同じ天の下では一緒に生きていくことができないの意味になります。

同じ天の下では一緒に生きていくことができない敵であるから、絶対に相容れることはできないので戦う以外にない相手になります。

昔の日本では、父や主君のかたきのことを「不倶戴天」ということが多かったようです。

 

次に、不倶戴天(ふぐたいてん)の使い方・不倶戴天の類語・不倶戴天の対義語などの紹介をします。

 

不倶戴天の使い方

 

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不倶戴天(ふぐたいてん)とは、同じ世界に生きているのが許せないという意味になります。

不倶戴天(ふぐたいてん)の「不倶」は揃うことはない意味になります。

「戴天」は天の下にいることを指しています。

以上から、不倶戴天とは同じ天の下には存在できないという意味になります。

許せない憎しみの相手や、憎しみそのものを指して使われることが多い言葉です。

不倶戴天(ふぐたいてん)の使い方には、「長年探して、ついに不倶戴天の敵を見つけた」・「不倶戴天の増悪を植え付けたのは誰だ?」などがあります。

次に、不倶戴天(ふぐたいてん)の類語・不倶戴天の対義語などの紹介をします。

 

不倶戴天の類語

 

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不倶戴天の使い方には「不倶戴天の敵と向か合った」などがありますが、現代社会では使うことはありませんね。

「不倶戴天(ふぐたいてん)」の類語には、「怨敵」・「天敵」・「親の仇」・「仇敵」・「大敵」・「恨み骨髄に徹する」・「水と油」・「犬猿の仲」・「対立関係」などがあります。

次に、「不倶戴天(ふぐたいてん)」の対義語を紹介します。

 

不倶戴天の対義語

 

現代では不倶戴天(ふぐたいてん)の言葉を使うこともありませんね。

時代劇などでの使い方には「不倶戴天の敵を探し当てた」などがあります。

不倶戴天の類語には、大敵・怨敵・天敵などがあります。

不倶戴天の対義語には、「会心の友」・「莫逆の友」・「莫逆」・「莫逆の交わり」・「金蘭の友」などが考えられます。