八咫烏(ヤタガラス)は実在するのか?意味と三本足の理由
日本サッカー協会のシンボルマークに使われている八咫烏(やたがらす)は実在するのでしょうか。
三本足の八咫烏(やたがらす)と日本サッカーには、どのような意味があるのでしょうか。
八咫烏(やたがらす・やたのからす)は日本神話に登場する鳥です。
日本神話において神武東征(じんむとうせい)の時に、神武天皇を熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラス(烏)&神になります。
八咫烏は三本足のカラス(烏)として知られています。
古くより八咫烏の姿絵が伝わっています。
次に、八咫烏(やたがらす)は実在するのか・八咫烏(やたがらす)の意味・日本サッカーと八咫烏、などの紹介をします。
八咫烏(やたがらす)
八咫烏(やたがらす)は、神武天皇を大和の橿原まで案内したとされている日本神話にでてくるカラス&神です。
八咫烏は、導きの神として信仰されています。
また、太陽の化身としても信仰されています。
熊野三山でのカラス(烏)は、ミサキ神(死霊が鎮められたもの・神使)とされています。
八咫烏(やたがらす)は、熊野大神に仕える存在として信仰されて熊野のシンボルになっています。
「八咫烏」の咫(あた)は長さの単位になります。
咫(あた)は親指と中指を広げた長さですが、八咫には「大きい」という意味があります。
八咫烏(やたがらす)は、「古事記」や「日本書紀」に記されています。
八咫烏(やたがらす)は日本神話に登場するカラス&神なので実在することはありません。
八咫烏(やたがらす)は三本足
八咫烏(やたがらす)は日本神話に登場するカラス&神で実在はしていません。
八咫烏(やたがらす)の三本足の意味を紹介します。
八咫烏(やたがらす)の三本足についての意味には諸説あります。
熊野本宮大社では、八咫烏の三本の足はそれぞれ「天(天神地祇)」・「地(自然環境)」・「人」を表しているとされています。
神と自然と人が、同じ太陽から生まれた兄弟であることを示すという説です。
・熊野地方に勢力をもった熊野三党(榎本氏、宇井氏、藤白鈴木氏)の威を表す説
・古来より太陽を表す数が三とされてきたことに由来する説
・宇佐神宮など太陽神に仕える日女(姫)神を祭る神社(ヒメコソ神社)の神紋が、三つ巴であることと同じ意味を持っているとする説、などがあります。
中国神話にも三足烏が登場します。
中国の三本足の鳥は太陽に棲むといわれています。
日本サッカーと八咫烏
八咫烏(やたがらす)は神話の話で実在はしていません。
八咫烏(やたがらす)は、日本サッカー協会のシンボルマークや日本代表エンブレムの意匠として使われています。
日本サッカー協会がシンボルマークに使ったのにはどのような意味があるのでしょうか。
日本サッカー協会の前身である「大日本蹴球協会」創設に尽力した、漢文学者・内野台嶺らの発案を基にしています。
彫刻家・日名子実三のデザインによって、昭和6年(1931年)に採用されています。
八咫烏(やたがらす)になったのには、天武天皇が熊野に通って「蹴鞠」をよくしたことにちなんでいます。
よくボールをゴールに導くようにとの願いが八咫烏には込められているようです。
「蹴鞠」の名人とされる藤原成通は、五十回以上も熊野詣でをして蹴鞠上達を祈願して、熊野大神に「うしろまり」を披露して奉納したとされています。
日本サッカー協会は、ワールドカップ等の出場前に熊野三山で必勝祈願を行っています。