思います、存じますの違い。履歴書に使える?併用可能?
「存じます」という言葉は、ビジネスシーンでもよく使われている言葉です。
「思います」や「存じます」の違いを知っていないと、安心してビジネスでも使えません。
「存じます」と「思います」はどのように使い分けたらいいのでしょう?
履歴書には使えるのでしょうか。
「思います」と「存じます」の使い分けなど知っていれば、ビジネスでも役立ちます。
次に、「思います」と「存じます」の違いや、履歴書に「思います」や「存じます」を使えるのか、などの紹介をします。
思います
「思います」と「存じます」の違いを分かるために「思います」の概要を紹介します。
「思います」は「思う」に「ます」を付けた丁寧語になります。
敬語表現を大きく分けると、丁寧語・謙譲語・尊敬語・丁重語(謙譲語Ⅱ)・美化語になります。
「思う」の謙譲語が「存じる」・「所存」になります。
謙譲語は相手や第三者にへりくだってじぶんが下に立つ表現方法です。
「思う」の尊敬語は「お思いになる」・「思われる」などになります。
尊敬語は相手や第三者を敬い、相手を上に立てる表現方法です。
「思います」は「思う」の丁寧語なので、ビジネスで使ってはいけないことはありません。
通常のビジネスでは「意思の言い切り」を求められます。
「思います」という表現はマイナスの印象を与える表現になります。
「主体性がない」・「消極的」・「逃げ腰」・「思うだけで実行はしない」・「責任回避」などです。
「思います」という言葉は、ビジネスの世界で使うときには注意が必要です。
次に、「存じます」のこと・履歴書に「思います」や「存じます」を使えるのか、などの紹介をします。
存じます
「思います」と「存じます」の違いを分かるために「存じます」の概要を紹介します。
「存じます」は、「思う」の謙譲語である「存じる」に丁寧語の「ます」が付いた言葉になります。
自分の動作をへりくだることで相手を立てる際に「存じます」は使われます。
「存じます」は、取引先の相手や職場の上司などの目上の人に対して使われる言葉です。
「存じます」は、自分が思っていることを相手に伝える場面で使われる言葉です。
「存じます」の使い方の例では、・お目にかかりたく存じます・私もそのように存じますなどの使い方をします。
相手に返答を求められたときに、「私もそのように存じます」と言うことで相手の考えに対して同意を表すことができます。
「存じます」という言葉は、やや硬いイメージのためにメールなどのビジネス文章でよく使われています。
相手への敬意を表しやすい言葉なので、顔が見えない電話でのやり取りで使うと便利です。
次に、履歴書に「思います」や「存じます」を使えるのか、などの紹介をします。
履歴書に使える?
「思います」と「存じます」の違いは、「存じます」は「思う」の謙譲語である「存じる」に丁寧語の「ます」が付いた言葉だということです。
履歴書の志望動機は自分の思いを伝えることですから、「思います」の敬語である「存じます」は使っても間違いではありません。
履歴書は、目上の方が見るわけですから「存じます」などを使っても間違いではありませんが、実際に使う場合は判断が難しくなります。
「思います」という表現はマイナスの印象を与える表現です。
使う際の基本ルールとして押さえておきたいのは、「存じます」という言葉は「思います」という自分の動作や状態をへりくだって表現する謙譲語だということです。