宮島と厳島の違い。どっちが正しい?
厳島は「いつくしま」と読みます。
厳島(いつくしま)は、日本の広島県廿日市市宮島町にある島になります。
厳島は瀬戸内海西部の広島湾の北西部に位置しています。
通称は「宮島(みやじま)」や「安芸の宮島」ともいわれています。
「宮島(みやじま)」と「厳島(いつくしま)」はどちらが正しいのでしょうか。
「宮島」と「厳島」の違いが気になる人も多いようです。
次に、厳島神社のこと・宮島と厳島の違いを紹介します。
厳島神社
厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島湾に浮かぶ厳島(宮島)の北東部の弥山(標高535m)北麓に鎮座しています。
厳島神社の公式表記は「嚴島神社」になります。
厳島神社は、広島県廿日市市の厳島(宮島)にある神社になります。
式内社(名神大社)は安芸国一宮です。
旧社格は官幣中社になります。
神紋は「三つ盛り二重亀甲に剣花菱」です。
厳島神社のことは、古くは「伊都岐島神社」とも記されていました。
厳島(宮島)にある厳島神社は、全国に約500社ある厳島神社の総本社になります。
ユネスコの世界文化遺産に「厳島神社」として登録されています。
厳島は一般には「安芸の宮島」とも呼ばれ日本三景の一つに数えられています。
平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられました。
現在の社殿は、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝になっています。
14棟が重要文化財に指定されています。
また、平家の納めた平家納経を始めとした国宝・重要文化財の工芸品を多数納めています。
厳島神社の平舞台は日本三舞台の一つに数えられています。
海上に立つ高さ16mの大鳥居(重要文化財)は日本三大鳥居の一つです。
次に、宮島と厳島の違いを紹介します。
宮島
宮島と厳島の違いが分かるために「宮島」の概要を紹介します。
「宮島」は江戸時代以降の呼称になります。
「宮島」とは文字どおり、「お宮(厳島神社)のある島」という意味になります。
江戸時代中期の1742年(寛保2年)の伊予松山藩の座頭記録には「芸州宮嶋江参詣……」とあります。
江戸時代中・後期には、両者の併存が始まっていたようです。
次に、宮島と厳島の違いをまとめます。
厳島
宮島と厳島の違いをまとめます。
「厳島」と「宮島」という呼称の使い分けには明確な決まりはありません。
正式な名称は「厳島」(国土地理院管轄)です。
「宮島」という呼称は正式ではありませんが広く使われています。
「宮島」は、観光でのPR・読みやすさ・漢字の平易さから選ばれているようです。
自治体としては1889年に町制が施行されたときには「厳島町」でした。
しかし、戦後の1950年に「宮島町」に変更されています。
学術的な文献や行政文書では一般的に「厳島」が多く使われているようです。
観光地として指すときには「宮島」が多く使われる傾向があります。
宮島と厳島の使い方は適当です。
観光振興に関連する行政文書で「宮島」が用いられていたりします。
また、旅行ガイドで歴史や荘厳さの演出から「厳島」を用いたりします。