性格とキャラクターの違いと使い分け方
性格とキャラクターには、どのような違いがあるのでしょうか。
インターネット上には、性格診断などを紹介したサイトがたくさんあります。
北米で一番有名な性格診断テストと言われているのは「MBTI」です。
「MBTI」では、「ものの見方」・「判断のしかた」・「興味関心の方向」・「外界への接し方」の4 指標であらわされて16 タイプに分類されます。
「MBTI」の16タイプそれぞれの強み・特徴・今後の課題を整理すれば、周囲の人との人間関係作りに役立てられますね。
次に、性格とキャラクターの違い・性格とキャラクターの使い分けなどを紹介します。
性格
性格とキャラクターの違いを知るために「性格」の概要を紹介します。
性格は、その者の性質を表します。
性格という用語は「character」の訳語として心理学で用いられるようになりました。
「character」という言葉には価値的な意味合いが含まれていますが、性格という用語では価値的な意味合いは薄くなっています。
感情面の個性は気質という先天的傾向に基づくとされています。
気質から作られる行動や意欲の傾向が「性格」とよばれます。
「性格」とよく似た言葉に「人格」があります。
「人格」には社会的もしくは論理的な内容が含まれているので性格より範囲が広いと考えられています。
日本語の「性格」と「人格」という用語は混乱しやすいので注意が必要です。
人をある基準によって分類することによって性格を捉える考え方に類型論があります。
分類された人々の中の典型的な性格を類型的性格といいます。
類型論では、
・中間のタイプが無視されやすいこと
・一度ある類型に分類されると別の類型への移行が生じにくいこと
・典型的な人物像に完全に合致する人が存在する可能性が低いこと、などの問題点もあります。
キャラクター
性格とキャラクターの違いを知るために「キャラクター」の概要を紹介します。
キャラクターの語源は「character」です。
キャラクターとは、小説・漫画・映画・アニメ・コンピュータゲームなどのフィクションに登場する人物や動物などや、登場人物の性格や性質のことを指しています。
キャラクターは、人間や動物のような生物に限りません。
ロボット・道具・星・元素・感情・自然・国家などあらゆる概念は、擬人化とデフォルメでキャラクター化されます。
キャラクターの略語に「キャラ」があります。
似た性質を持つ人物が社会集団に複数いる状態の表現に「キャラがかぶる」などがあります。
最近では、他の人にない際立った個性や持ち味のことを表す言葉としてキャラクターが使われることもあります。
性格とキャラの使い分け
性格はその者の性質を表し、キャラクターはフィクションでの性格や性質を指すことに違いがあります。
性格は一般的な性質を表すことが多いので、優しい・内向的・社交的・活動的などと使います。
キャラクターを唯一無二の個性と考えれば、他との明確な区別をしたいときに使われることになります。