「しずらい」「しづらい」どっち?わかりずらい?わかりづらい?

「しずらい」・「しづらい」のどちらを使った方が良いのか迷いますね。

「ず」と「づ」を使った日常生活で使う言葉では、「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」・「ずつ」・「づつ」などいろいろあります。

「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」・「ずつ」・「づつ」などではどっちも正しいような気がしますがどうなのでしょうか。

 

次に、「ず」と「づ」のこと・「しずらい」・「しづらい」・「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」のどっちが正しいのかを紹介します。

 

「ず」と「づ」のこと

 

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「しずらい」・「しづらい」・「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」のどっちが正しいのかを分かるには「ず」と「づ」のことを知る必要があります。

「ず」と「づ」を使った、「ずつ」・「づつ」・「しずらい」・「しづらい」・「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」のどっちも一般的には使えるようです。

「ず」と「づ」の表記の仕方については、昭和61年(1986年)に出された内閣訓令で告知されています。

内閣訓令での告知の概要は、“「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし・・・「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする”となっています。

現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、「じ」「ず」を用いて書くことを本則としています。

・「せかいじゅう(世界中)」・「いなずま(稲妻)」・「かたず(固唾)」・「きずな(絆)」

・「さかずき(杯)」・「ほおずき」・「みみずく」・「うなずく」・「おとずれる(訪)」

・「つまずく」・「ひざまずく」・「あせみずく」・「ひとりずつ」などです。

次に、「しずらい」・「しづらい」・「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」のどっちが正しいのかを紹介します。

 

「しずらい」と「しづらい」

 

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「しずらい」・「しづらい」・「理解しずらい」・「理解しづらい」・「わかりずらい」・「わかりづらい」の表記では日常生活ではどっちも使用できると考えられます。

しかし、昭和61年の内閣訓令では「じ」「ず」を用いて書くことを本則として「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるとなっています。

私用の文章では「ぢ」「づ」を使っても良いですが、ビジネスシーン・公文書・試験などでは「じ」「ず」を使った方が良さそうです。

次に、「ぢ」「づ」を使っても良い例を紹介します。

 

「ぢ」「づ」を使っても良い例

 

文部科学省のホームページに「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令についてのコーナーがあります。

内閣訓令での告知の概要は、「じ」「ず」を用いて書くことを本則するが「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるとなっていますが、「ぢ」「づ」を用いて書く語も例が紹介されています。

「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令の本文の中の「ぢ」「づ」を用いて書く語は、同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」と、二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」です。

同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」の例には、

「ちぢみ(縮)」・「ちぢむ」や「つづみ(鼓)」・「つづら」・「つづく(続)」・「つづる(綴)」などがあります。

二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」の例には、

・「はなぢ(鼻血)」・「そこぢから(底力)」・「いれぢえ(入知恵)」・「ちゃのみぢゃわん」

・「まぢか(間近)」・「こぢんまり」や「みかづき(三日月)」・「たづな(手綱)」

・「にいづま(新妻)」・「ひづめ」・「ひげづら」・「おこづかい(小遣)」・「わしづかみ」

・「てづくり(手作)」・「こづつみ(小包)」・「はこづめ(箱詰)」・「はたらきづめ」

・「みちづれ(道連)」などがあります。