おいでやす、おこしやすの意味、違い、使い方。言われ時の返答の仕方
京都弁の方言に「おいでやす」と「おこしやす」があります。
「おいでやす」と「おこしやす」の違いが分かりますか?
「おいでやす」や「おこしやす」の使い方を間違うと、お客に対して失礼になるので京ことばを使う時には注意が必要です。
「おいでやす」と言われたらときの返答の言葉も間違わないようにしたいですね。
次に、京都弁の方言・「おいでやす」と「おこしやす」の違い・「おいでやす」と「おこしやす」の使い方・「おいでやす」の返答などの紹介をします。
京都弁の方言
京都弁の方言は「京言葉(きょうことば)」などと言われます。
京都で用いられている方言は、古くは京談(きょうだん)とも言われていました。
大阪弁とともに上方言葉の中核をなしています。
江戸時代中期までは、京言葉は日本の中央語(事実上の標準語)とされていました。
京言葉は変化し続けているので、平安時代以来の古語はあまり保存されていません。
代表的な京言葉である「どす」・「やす」・「はる」も幕末以降に成立して普及した言葉と考えられています。
京言葉は、大きく分けて「公家言葉(御所言葉)」と、街中で話される「町ことば(町方ことば)」に分類されます。
「町言葉」は、話者の職業や地域によって更に細かく分類されています。
「中京ことば(なかぎょうことば)」・「職人ことば」・「花街ことば」・「伝統工芸語」・「農家ことば」などです。
次に、「おいでやす」と「おこしやす」の違い・「おいでやす」と「おこしやす」の使い方・「おいでやす」の返答などの紹介をします。
おいでやす・おこしやす
「おいでやす」と「おこしやす」の違いを分かるために、「おいでやす」と「おこしやす」の概要を紹介します。
「おこしやす」は、約束をしていたり心待ちにしているお客さんに対して使う言葉とされています。
「おいでやす」は、不意の客や一見の客に対して使う言葉だとされています。
「おこしやす」と「おいでやす」は、同じ意味を持つ言葉ですが微妙にニュアンスが異なるので注意が必要です。
京都で入ったお店で「おいでやす」といわれたら早々に引き上げた方が良さそうです。
「おこしやす」と言われたらジックリ落ち着いて用事を済ませられますね。
次に、「おいでやす」と「おこしやす」の使い方・「おいでやす」の返答などの紹介をします。
おいでやす・おこしやすの使い方
「おいでやす」と「おこしやす」には微妙なニュアンスの違いがあるので、京都のお店に入った時には注意が必要ですね。
「おこしやす」と「おいでやす」は使い方を間違えると、お客さんに失礼になることもあるので京ことばを使う時には注意が必要です。
「おいでやす」に対する返答を方言でするときは、「ごめんやす」になるようです。
「ごめんやす」には、突然押しかけてご面倒をおかけますの意味が込められています。
「おいでやす」に標準語で返答する時には、「おじゃまします」や「お世話になります」になるのではないでしょうか。