ハネムーン、フルムーンの意味、由来、語源
ハネムーンと新婚旅行は同じものだと思っている人も多いようです。
厳密には、ハネムーンと新婚旅行は違うようです。
ハネムーンの由来やハネムーンの語源を知らなければ、ハネムーンと新婚旅行の違いを説明することができません。
次に、ハネムーンの由来・ハネムーンの語源・ハネムーンと新婚旅行の違いなどの紹介をします。
ハネムーン
ハネムーンを英語表記すると「Honeymoon」になります。
「Honeymoon」を日本語に訳すと「蜜月」になります。
日本では新婚ホヤホヤの甘い関係をハネムーンと呼びますが、ハネムーンの由来は紀元前の頃までさかのぼります。
ハネムーンの語源は「蜂蜜酒」に関連しています。
古代から中世にかけてのヨーロッパでは、新婚家庭では花婿の精力増強効果をアップするために「蜂蜜酒(hydrome)」を飲んだそうです。
蜂蜜は栄養価が高く滋養強壮になると信じられていたので、子宝に恵まれるように新郎が飲む習慣があったようです。
多産のミツバチにあやかって、「蜂蜜酒」を飲んで新郎は励んだのでしょうね。
新婚の約1ヶ月間は、新郎新婦は家から出ずに子作りに励んだという話があります。
新婚旅行中に出来た赤ちゃんのことを日本では「ハネムーンベビー」と呼んでいます。
「蜂蜜酒」の仕込みにかかる期間がちょうどひと月であることから、結婚して蜂蜜酒の仕込みが終わるまでの約1ヶ月間をハネムーンと呼ぶようになったという説もあります。
日本で、新婚旅行そのものをハネムーンと呼ぶようになったのも、新婚初夜からの数日間を旅行しながら濃密な休暇を楽しむからです。
次に、ハネムーンと新婚旅行の違いを紹介します。
新婚旅行
ハネムーンの由来やハネムーンの語源は、古代から中世にかけての「蜂蜜酒」に関係しています。
ハネムーンと新婚旅行の違いを分かるために「新婚旅行」の概要を紹介します。
新婚旅行とは、結婚したばかりの新婚夫婦二人だけで旅行に出かけることです。
伝統的な考え方では、新婚旅行において初夜を迎えることになっています。
ハネムーンの蜂蜜酒
ハネムーンの由来やハネムーンの語源は「蜂蜜酒」に関係しています。
精力増強のために新郎が飲まされた「蜂蜜酒」とはどのようなものでしょうか。
ハネムーンの語源となった「蜂蜜酒(はちみつしゅ)」は「ミード」とも呼ばれます。
蜂蜜酒(ミード)は蜂蜜を原料とする醸造酒になります。
英語表記は「mead(ミード)」ですが、ドイツ語では「Met」です。
フランス語・ポーランド語・スウェーデン語・リトアニア語等の国によって「蜂蜜酒」の呼称は異なります。
「蜂蜜酒」が新婚夫婦の子作りに使われたのは、
・蜂蜜に強壮作用があるとされたこと
・ハチの多産にあやかるため
・お祝いの宴会が一ヶ月間行われたからなどの説があります。
「蜂蜜の一ヶ月」から、「蜜月」・(ハニームーン)という言葉が生まれたと考えられています。
ハネムーンには、“第一子の誕生は男の子“という祈りも込められているようです。
また、かなりの確率で男の子が生まれると信じられている面もあるようです。
ハネムーンと新婚旅行の違いは、新郎新婦が家から出ずに子作りに励んだハネムーンに対して、新婚旅行は結婚したばかりの夫婦二人だけの旅行で初夜を迎えることの違いになるのでしょうか。