セルフメディケーションの確定申告の書き方。年末調整できる?
セルフメディケーションは確定申告できるのでしょうか?
セルフメディケーションは年末調整できるのでしょうか?
セルフメディケーションを英語表記すると「Self medication」になります。
セルフメディケーションとは、自分自身で健康を管理して疾病を治療する自己治療(セルフケア)の一つになります。
セルフメディケーションには、自主服薬(じしゅふくやく)があります。
自主服薬とは、自分で傷病や症候を判断して医療製品を使用することです。
セルフメディケーションには、軽い症状の緩和や予防のために、自己責任で一般用医薬品を使用して治療するなどもあります。
具体的には、皮膚炎になった時に自分で薬局で薬を購入して塗るなどです。
セルフメディケーションには、健康管理を目的として、不足していると考えられる微量栄養素などをサプリメントなどで補うなどもあります。
セルフメディケーションの利点は、
・日常的な健康管理の意識に繋がること
・医療機関利用の時間と費用を節減できる
・医療保険費の抑制・医療機関に対する過負荷の軽減
・医療機関での他の患者からの病気の感染予防などもあります。
次に、確定申告のこと・セルフメディケーション税制と確定申告・セルフメディケーション税制と年末調整・スイッチOTC医薬品について紹介します。
確定申告
確定申告とは、所得にかかる所得税や復興特別所得税などの税金の額を計算して税金を支払うための手続きになります。
確定申告の場合の、個人の所得の計算期間は1月1日~12月31日の1年間になります。
確定申告書や決算書などの必要書類をそろえて、翌年の2月16日から3月15日までに税務署に申告して納税します。
確定申告を行うことで、納め過ぎた税金が還付金として戻ってくる場合もあります。
次に、確定申告が必要な人を紹介します。
・配当所得があった人・不動産所得があった人
・個人事業主・給与所得+αの所得があった人・退職所得があった人
・譲渡所得があった人・山林所得があった人・一時所得があった人
・年金や副業等の雑所得があった人になります。
次に、セルフメディケーション税制と確定申告・セルフメディケーション税制と年末調整・スイッチOTC医薬品などの紹介をします。
セルフメディケーション税制と確定申告・年末調整
2017年1月1日から、特定の医薬品購入に対する新しい税制「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」が始まっています。
「セルフメディケーション税制」は、きちんと健康診断などを受けている人が、一部の市販薬を購入した際に所得控除を受けられるものになります。
軽度な身体の不調は市販薬などにより自ら手当てすることでQOLの改善に役立ちます。
また、セルフメディケーションは、国の財政を圧迫している医療費の適正化にもつながります。
セルフメディケーション税制で節税できる人は次の3条件を満たす必要があります。
・所得税や住民税を払う人
・1年間のうちに特定健康検査、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診などの健康の維持増進や疾病予防をしている人
・スイッチOTC医薬品を年間12000円以上購入している人になります。
セルフメディケーション税制により確定申告ができます。
1年間のスイッチOTC医薬品の購入費用は、翌年に確定申告ができます。
セルフメディケーションの年末調整はできません。
通常の医療費控除と同様に、12月末にならないといくらスイッチOTC医薬品を購入したのかが確定しません。
医薬品購入費が確定しないので年末調整ではできません。
スイッチOTC医薬品
セルフメディケーション税制により確定申告ができます。
セルフメディケーションの年末調整はできません。
セルフメディケーション税制で確定申告できるスイッチOTC医薬品の紹介をします。
医師の処方せんがなくても買うことができる医薬品を「OTC医薬品」と呼びます。
もともと処方せんが必要だった医薬品の中から、副作用が少ないなどの利用によってOTC医薬品に転換(スイッチ)されたものを「スイッチOTC医薬品」と呼びます。